あっという間に11月も後半ですね。今年も残りあとわずか。
もうすでに今年のことを振り返り、悪くない年だったななどと感慨にふけっています。
さて、今回は利府町保健福祉センターにお邪魔しました。
熊本県が「くまもと畳表復興支援事業」を実施し、東日本大震災で被災した施設に熊本県産畳表を提供して支援を行っているのは、皆さんご存じでしたか? 元々、熊本県は「い草」の名産地。国産畳表の8~9割のシェアを占めています。
この事業により、宮城県内市町村の公共施設に熊本県から呼び掛けがあり、宮城県震災復興推進課を経由して利府町が公共施設の和室等への支援を応募したところ、名取市の保育所とともに利府町保健福祉センターが支援対象として選定されました。この日、その畳贈呈式が行われたのです。
利府町長から感謝状の贈呈の様子 |
会場には熊本県産畳表マスコットキャラクター、「たぁみ」ちゃんも駆け付けてくれました。
顔にある線は、畳の上でじかに寝て付いた畳の跡です。たぁみちゃんは赤ちゃんなのですが、これには赤ちゃんでも安心して畳にじかに寝られるという意味が込められています。
熊本県の畳表には、生産者のQRコードが記された「くまもと畳表 産地表示タグ」が添えられており、このコードから携帯用ホームページにアクセスすると、畳の生産者情報を一目で見ることができるようになっています。消費者の方が安心と安全性を自分の目で確かめることができます。
贈呈式の合間に、熊本県のいぐさ・畳表活性化連絡協議会の加耒誠一会長、熊本県農林水産部の渡辺弘道生産局長、熊本県農林水産部生産局農産課 湯野康博参事にお話を伺いました。
震災発生直後、仮設住宅ではフローリングのみの間取りでしたが、入居する方々の要望が多く、畳の部屋が作られたのだそうです。熊本県は国産畳表産地として、その部分でも対応していきたいという思いが強く、何らかの支援ができないかということでこの事業を立ち上げるに至ったのだと経緯を話していただきました。
以前から御座や置き畳を仮設住宅に緊急的に支援し、今後の本格的な復興への支援に関しても、継続的に行っていく方針なのだそうです。
日本人は畳と共に生きてきました。
しかし、最近の畳離れや、中国産の畳表や化学表(紙やポリプロピレン素材などを使用し、畳風に仕上げた製品)の普及により、その風潮も薄れているように思います。
被災地でもその畳表が普及されることで、私たちももう1度「畳と暮らす」ということを見直し、国産畳表の持つ自然な美しい光沢と香りという特徴から、心にも癒しを取り戻せることができればいいなと思います。
(取材日 平成24年11月15日)
起きたばかりの顔をこちらに向けてくれました。 跡がくっきり付いていますね。 |
熊本県の畳表には、生産者のQRコードが記された「くまもと畳表 産地表示タグ」が添えられており、このコードから携帯用ホームページにアクセスすると、畳の生産者情報を一目で見ることができるようになっています。消費者の方が安心と安全性を自分の目で確かめることができます。
こちらが表面。裏面には生産地と生産者情報が書かれています。 |
贈呈式の合間に、熊本県のいぐさ・畳表活性化連絡協議会の加耒誠一会長、熊本県農林水産部の渡辺弘道生産局長、熊本県農林水産部生産局農産課 湯野康博参事にお話を伺いました。
左が渡辺弘道生産局長、右が加耒誠一会長 |
震災発生直後、仮設住宅ではフローリングのみの間取りでしたが、入居する方々の要望が多く、畳の部屋が作られたのだそうです。熊本県は国産畳表産地として、その部分でも対応していきたいという思いが強く、何らかの支援ができないかということでこの事業を立ち上げるに至ったのだと経緯を話していただきました。
以前から御座や置き畳を仮設住宅に緊急的に支援し、今後の本格的な復興への支援に関しても、継続的に行っていく方針なのだそうです。
利府町保健福祉センターに贈呈された畳 い草の良い香りが漂っていました。 |
日本人は畳と共に生きてきました。
しかし、最近の畳離れや、中国産の畳表や化学表(紙やポリプロピレン素材などを使用し、畳風に仕上げた製品)の普及により、その風潮も薄れているように思います。
被災地でもその畳表が普及されることで、私たちももう1度「畳と暮らす」ということを見直し、国産畳表の持つ自然な美しい光沢と香りという特徴から、心にも癒しを取り戻せることができればいいなと思います。
(取材日 平成24年11月15日)