Quantcast
Channel: 宮城県復興応援ブログ ココロプレス
Viewing all 1285 articles
Browse latest View live

高校生の私たちにできる事~目黒星美学園中学高等学校の取り組み~(山元町、亘理町、東京都)

$
0
0
こんにちはエムです。

東日本大震災では全国からたくさんの方々がボランティアに駆け付け、復興に力を尽くしてくれたことは、私たちの記憶に焼き付いています。

震災は悲惨な出来事でしたが、そのことがきっかけになり、「被災地」と呼ばれるようになった地域と交流が生まれ、現在もその交流が続く貴重な出会いもありました。

そんな貴重な出会いの1つ、震災後の平成24年3月から「被災地ボランティア研修」を継続している東京の学校をご紹介します

亘理町「公共ゾーン仮設住宅

東京都世田谷にある「目黒星美学園中学高等学校」(以下:目黒星美学園)は中学校から高等学校まで6カ年一貫教育のカトリック系の女子校です。全校生徒は529名という少人数制です。

カトリックの精神に基づいた教育理念を掲げる目黒星美学園では、日頃からボランティアに力を入れ、その活動を推奨しています。生徒たち自身も自主的に取り組んでいるようです。
「被災地ボランティア研修」もその1つ。
震災後、自分たちにも何かできる事はないだろうかと、生徒たちが発案した企画です。

高校生の希望者を中心に毎年2回、春休みと夏休みに2泊3日で実施しているこの研修は、この7月で第6回を迎え、参加延べ人数は100人を数えました。

発足当初は「被災地ボランティア」という名前でしたが、私たちが何か支援をするというより、自分たちが学ぶことの方が多かったという感想から、第3回から「被災地ボランティア研修」に名前を変更しました。

(7月31日の「せいびっこカフェ」にて)今回は16名の参加者がありました

訪れる場所や活動内容は、生徒たちが主体となって回ごとに考えて行っているようですが、第1回から継続している活動もあります。
亘理町の「荒浜中学校との交流」と、仮設住宅での「せいびっこカフェ」です。

「荒浜中学校との交流」では、大震災の津波により校舎が使えず、他の学校に通学を余儀なくされていた荒浜中学校の生徒と、ワークショップやお互いの出し物などを通して交流をしてきました。
(荒浜中学校はこの8月に新しい校舎が完成し、現在はそこで勉強することができるようになっています)

荒浜中学校での交流会の様子(画像提供:目黒星美学園)
目黒星美学園から取った名前「せいびっこカフェ」は、宮城県ではお馴染みの呼び方 “お茶っこ” と呼ばれるお茶会を中心に、ワークショップや合唱などの披露で住民の方に楽しんでもらっています。
中には毎回、楽しみに参加してる人もいるという人気のあるプログラムです。

「せいびっこカフェ」に参加の住民の皆さん。ポプリを作りました
今回の研修ではその他に「山元町の田所食品訪問」「沿岸部視察」「みんなの写真館  BRIDGE(山元町)見学」「マイファーム宮城亘理農場で農作業のお手伝い・お話を伺う」「亘理いちごっこ訪問」などが行われました。

「マイファーム宮城亘理農場」では収穫直前のトマトに
日差しよけのワラを設置する手伝いをしました(画像提供:目黒星美学園)
目黒星美学園の生徒たちはこのボランティア研修を行うにあたり、被災地で自分たちのような高校生に何ができるのか、できるとしたらどんな事なのか、またボランティアをする上で気を付けることなどを考え、話し合って参加しています。

山元・中浜地区の沿岸部と慰霊碑視察(画像提供:目黒星美学園)
「研修に参加する中で大切にしているのは、被災者の方の “心に寄り添う” ことです。
“心に寄り添う” とは、被災された方々の話に耳を傾け、受け取ることです。そして少しでも笑顔になっていただけるようになればと思います。それが高校生の私たちにもできることだと考えました」

「研修中には震災の体験の話を聞く機会も多くあり、学ぶことがたくさんあります。
また研修後の活動としては、自分たちがしてきた研修の活動と被災地の現状など、私たちが学んだことを多くの人に伝えることも大切で、それは研修に参加した私たちの責任でもあります」

そんな温かでしっかりした考えを持ち、そして実際に行動している高校生たちです。
行動の先には確かに笑顔があったはずですし、出会った人にはその気持ちはきっと届いていることと思います。

荒浜中学校では、うちわ作りのワークショップも行いました(画像提供:目黒星美学園)
そしてこの研修にはもちろん、毎回生徒を率いる先生の存在も欠かせません。

その1人、亰(きょう)百合子先生は仙台市出身です。この研修が実現でき、長く続いている理由には、亰先生が目黒星美学園にいたことが大きな要因と言えるでしょう。

「友人、知人、家族や親戚、使える人脈をフルに使って、毎回楽しく計画を練っています。
実は仙台市出身の私の最大の目的は『生徒たちに宮城を好きになってほしい』、『宮城の良いところを自慢したい』というものです。
生徒たちには失敗も含めて、さまざまな体験をしてほしいと思っています」

教諭の亰先生(右から2人目)と内藤裕之介先生(左から2人目)
中央は「カトリック東京ボランティアセンター」のスタッフ
(実は目黒星美学園の同窓会会長だそうです)
目黒星美学園の先生方に加え、「カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)」のサポートを得てこの研修は行われています。
こういった手厚いスタッフの存在が、この研修旅行が安全に継続できている大きな理由なのだと感じました。

こうして夏休みの初めに行われた「被災地ボランティア研修」は終わりました。
しかし目黒星美学園では、新たに東京での被災地支援の取り組みも考えているようです。その様子や日程は、回を改めてお伝えします。

また来てくださいね。 待ってます!


☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆
目黒星美学園中学高等学校
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
電話:03-3416-1150
FAX:03-3416-3899
http://www.meguroseibi.ed.jp/

カトリック東京ボランティアセンター(CTVC)
http://www.ctvc.jp/

(取材日 平成26年7月31日)

海岸から海岸へ。引越して勝負!(気仙沼市)

$
0
0
kaiiです。
秋の風を感じに散歩に出掛けてみてはいかがでしょうか。

沖を進む台風の影響で高い波がぶつかる巨釜
(平成26年9月10日撮影)

以前ココロプレスでも紹介した気仙沼市唐桑町の「レストラン海岸亭」。
景勝地「巨釜」の近くで営業を続けてきましたが、観光客の激減による売上減少のため巨釜を離れ、唐桑町の中心部に近い場所に引越して、リニューアルオープンしました。

2011年12月20日 火曜日
唐桑のきれいな海を見ながらの食事(気仙沼市唐桑町)
http://kokoropress.blogspot.com/2011/12/blog-post_2129.html

新築移転された「海岸亭」
東日本大震災の後、被災した方々の要望で屋台を引いてラーメンを販売しました。
1杯350円のラーメンは、出せば出すほど赤字になりました。
それでも小野寺さんは、被災して希望を失いかけている人たちの笑顔が見られるのがうれしくて避難所でラーメンを作り続けました。

唐桑町中にあった「海岸亭」
(平成23年12月撮影)
震災の地震で店の厨房と二階の宴会場が半壊しました。
二階の宴会場は平成23年8月まで、ボランティアの宿泊場所に提供しました。

====================================
震災から3年6カ月が過ぎ、唐桑町を訪れるボランティアは激減しました。
震災の前から少しずつ減少していた唐桑半島の景勝地を訪れる観光客も減りました。
小野寺さんは行政などにこの状況が改善する方法を模索することを提案し続けています。

気仙沼市唐桑町の景勝地「巨釜」の折石
(平成23年12月撮影)
働き掛けは続けながらも、減少しているボランティアや観光客の来るのを待っているだけでは生活が成り立たなくなると感じ、苦渋の選択で巨釜を離れました。

===============================
新しい店は、唐桑町馬場にあります。
県道26号を砂子浜海岸から唐桑半島方向に向かい、左側のコンビニエンスストアが目印です。コンビニエンスストアの手前を左手に入った場所にあります。

唐桑町にある砂子浜海岸
(平成26年9月10日撮影)
自慢は、自家製チャーシューがたっぷり載ったチャーシュー麺、自家製野菜をたっぷり使ったワンタンメン、それとニラがたっぷり入ったギョウザです。

気仙沼市唐桑町馬場に移転した「海岸亭」
取材に伺った平成26年9月10日が、プレオープンの日でした。
唐桑町に来てくれた全国のボランティアの有志から、大きな花輪が届きました。

全国のボランティア有志から贈られた花輪と小野寺孝志さん
平成26年9月11日。
小野寺さんは東日本大震災から3年6カ月の節目の日を、東日本大震災からの町の復興と店の繁栄を祈ってオープンの日に選びました。

近所の90代の男性は、「ようやく近くでラーメンが食べられる。開店を楽しみにしていたんだ。明日は一番にラーメンを食べに来ようと思うよ」と満面の笑みを浮かべてオープンを待っていました。

「いつでもここにいます。だから会いにだいん(来てください)」と話す
海岸亭オーナーの小野寺孝志さん
小野寺さんは
「地元で海岸亭のラーメンやチャーシュー麺を待っていてくれる人たちのために、地産地消を目指しています。野菜は母親が丹精込めて育てている野菜を使っています。自慢のギョウザとラーメンを食べに来てください。多くの人たちに唐桑の自然の豊かさを感じて唐桑のファンになってほしいです」
と話しています。

しばらくの間は不定休です。午前11時から午後9時まで営業しています。

海岸亭 連絡先

気仙沼市唐桑町馬場68番地
(090)4631-7806

=======================
「昔のテレビのサスペンスドラマの舞台は景勝地が多かったのに、最近のサスペンスの舞台は街中が多いですよね。時代なんでしょうかね?」
小野寺さんとそんな会話を交わしました。
人口も情報もお金も都市部に集中する構造は、こんなところからも感じられます。
人口構造物にはない美しさを感じるには、唐桑半島は最高の場所です。
秋風を感じながら散策してみませんか?

(取材日 平成26年9月10日)

記憶の中の住まいを訪ねて(仙台市)

$
0
0
少しずつできあがってゆく間取り図。下書きの完成までに2時間をかけました

ザーリャです。

「玄関から入ったここのところさ、床がガラスになっていてね、下に水が張ってあって、鯉だの鮒だの、覗き込むと、魚が泳いでるのが見えるようになってだの」

津波により集落そのものが失われた、仙台市若林区荒浜。
佐藤よう子さんの自宅も、その一角にありました。佐藤さんが話す自宅の様子に、3人の女性が耳を傾けています。いずれも一級建築士です。
1人が佐藤さんの話を聞きながら、方眼紙に家の「間取り図」を描いています。残る2人が、佐藤さんの話をメモしながら、描かれてゆく図面をチェックしていました。

「床下に池があったのですか? 初めてですね、こういうお宅は・・・!贅沢な設計ですねぇ・・・!」

建築士の皆さんは驚いて顔を見合わせました。
すぐさま、描きかけの間取り図を覗き込みながら、建築士の1人が質問しました。

「それは、この図で言うと、どの辺ですか? どこから水を入れていたのですか?・・・という事は、広縁の幅は4尺5寸で1365(ミリ)かしら?」


8月30日の日曜日の午前、仙台市宮城野区、新井東通応急仮設住宅の集会所の一室。
ここで、震災によって失われた住まいを「見取り図」で復元しようとする試みが行われていました。

宮城県建築士会女性部会の皆さんによる、「記憶の中の住まい」プロジェクトです。

被災によって住まいを失った方々に聞き取りを行い、それぞれの暮らしを支えてくれた思い出の住まいを、間取り図として再現し、贈呈しています。

第1回目の聞き取りでできあがった、荒浜の貴田喜一さん宅の見取り図

完成した1枚の間取り図を見せていただきました。
そこには、家族の大切な思い出も、あちこちに記されていました。

『猫のミーちゃん、ママをお風呂に誘って、浴槽のふたの上で、寝て待っていた』
『水槽には30年も飼っていた熱帯魚』
『猫のミーちゃんも、いつも寝いていた部屋』
『おばあちゃんが晩年過ごした部屋、3年間介護した』
『屋上まで上がると、松林の向こうに 太平洋が見えた』

「記憶を取り戻すお手伝いをしたい」
そう語る、西条由紀子さん
「次のステップへの足がかりとして、失ったものの記憶を、少しでも取り戻すお手伝いをしたい。その思いから始まりました」

そう語るのは、この宮城県建築士会女性部会で、プロジェクトのとりまとめを担当する、西條由紀子さんです。

きっかけは、震災翌年の平成24年の秋。
西條さんが東京の「女性建築技術者の会」の総勢10人を仙台・松島・石巻に案内したことだったと言います。

「私たちにできること、それは一体どんなことだろうか?と。それを皆で模索している時期でした」
西條さんは当時の建築士の皆さんの心情を、そう振り返ります。

西條さんの案内で被災地を訪れた「女性建築技術者の会」は、震災以前の平成18年に、1冊の本を出版していました。
『アルバムの家』(三省堂)です。

『アルバムの家』
女性建築技術者の会(三省堂)/2006年

建築士である自分たちが、幼いころ暮らした思い出の住まい。それを振り返った記録でした。間取り図や、家の思い出がまとめられています。

「『アルバムの家』のように、被災した皆さんから聞き取りを行って、建築士である私たちが間取り図を描く。それに、暮らしのエピソードも書き込んで、皆さんに差し上げたらどうだろう?」

提案は、その翌年に形になりました。
平成25年10月、東京と宮城の女性建築士グループが、被害が甚大だった東松島市の仮設住宅を訪れました。自治会と打ち合わせをし、「間取り図作成」のチラシを配布して告知を行ったところ、2人の希望者から、聞き取りを実施することができました。

プロジェクトを紹介する広報用のチラシ

「東京から2名、宮城からは私と地元の建築士さんの2名で、それぞれ2組に分かれて行いました。終始、茶飲み話のような和やかな雰囲気でお話をお伺いすることができました」
最初の聞き取りの様子を、西條さんはそう話しました。

できあがった初めての間取り図。
受け取った方々は懐かしそうに、その図に見入っていたと言います。西條さんが、「この取り組みを、女性部会のプロジェクトとして進めたい」と思った光景でした。

見取り図を贈呈された貴田さん(右)と、
今回の聞き取りをおこなった佐藤よう子さん(左)


平成26年度の宮城県建築士会の役員会。そこで「記憶の中の住まい」プロジェクトが、女性部会の正式な活動として承認されました。

正式決定後の7月。その第1回となる聞き取りが、仙台市の若林区荒浜で行われました。聞き取りには、宮城県建築士女性部会(仙台市)の他、女性技術者の会(東京都)、東北工業大学・新井信幸研究室(仙台市)、NPO法人まちの縁側育み隊(愛知県)、アーティストのタカノ綾さんの協力もあり、総勢14名で聞き取りを行うことができました。

「被災した方々の記憶には、『消してしまいたいもの』と『いつまでも大切に残したいもの』、その2つがあると思います」
聞き取りを重ねてきた西條さんは、被災した皆さんの胸の内をそう感じています。

「間取り図を復元するということは、被災した方にとっては、震災が無ければ続いていた本来の暮らし、その記憶を『取り戻す』ということだと思います」

少しずつ出来上がってゆく見取り図

聞き取りが進むにつれて、皆さんの表情が、少しずつ和らいでいきます。それは、記憶の中の住まいに、今、皆さんが立ち戻っているからなのでしょう。建築士の手で、少しずつ形を与えられてゆく懐かしい我が家。在りし日の思い出がよみがえり、図に描き加えられて行きます。

この縁側に座って、皆で花火を見た。
かわいがっていた犬が、いつも庭で私を待っていた。
庭の木々が浜風に揺れる音が聞こえた。

記憶の中の住まい。私たちは、いつまでも、そこに住み続けるのかもしれません。

「間取りはうろ覚えでも大丈夫です。私たちが一緒にお手伝いします」
西條さんは言います。

「住まいの形は、戸建て、アパートなど、どんなものでも大丈夫です。『やってみたい』と思った方は、ぜひご連絡をください。こうして復元した間取り図は、集団移転による移転先の住まいの設計にも役立ちます。今後も地域を限定しないで、皆さんと相談しながら、取り組んでいきたいと思っています」

津波でも流されない、私たちの「記憶の中の住まい」。
建築士の皆さんは、人々の記憶の中の住まいを訪ねるために、今日も被災地へ向かいます。

(お問い合わせ先)
宮城県建築士会 電話番号:022-298-8037 FAX番号:022-298-8038

聞き取りを行った建築士の皆さん。左から、清本多恵子さん、星ひとみさん、西條由紀子さん。

(取材日 平成26年8月30日)

秋のイベント情報 10月1~12日(県内各地)

$
0
0
こんにちは、にゃんこです。

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋。
皆さんはどんな秋を過ごす予定ですか?

にゃんこはもちろん、食欲の秋♪

米どころ宮城なので、まずは新米。
気仙沼のサンマをおかずに、デザートは利府町の梨♪

そして、宮城県民の秋と言えば忘れてはいけない
亘理町の郷土料理「はらこめし」!

脂の乗った秋鮭にイクラをのせた「はらこめし」。
宮城県南部、亘理町の郷土料理として宮城県民に親しまれています
(写真提供:宮城県観光協会)

宮城の“おいしい食材たち”も皆さんをお待ちしています。
ぜひ遊びにいらしてくださいね~!

====================================
■イベント情報  2014年10月1日~12日
※日程などは変更・中止になる場合があります。詳細は各施設にお問い合わせください
====================================
「よみがえった被災文化財―被災した芸能用具とその再生―」
~11月30日(日)
/東北歴史博物館
問/東北歴史博物館
http://www.thm.pref.miyagi.jp/


3月12日はじまりのごはん -いつ、どこで、なにたべた?
10月1日(水)~11月16日(日)
会/せんだいメディアテーク 7F ラウンジ
問/NPO法人20世紀アーカイブ仙台
http://www.20thcas.or.jp/NPO法人20世紀アーカイブ仙台)
http://www.smt.jp/(せんだいメディアテーク)

第9回仙台クラシックフェスティバル2014
10月3日(金)~5日(日)
会/日立システムズホール仙台(青年文化センター)、イズミティ21(泉文化創造センター)、
エルパーク仙台、太白区文化センター、仙台トラストタワー1階エントランスホール、ヤマハミュージックリテイリング仙台店
問/せんくら事務局
http://sencla.com/

第7回鬼小十郎まつり
10月4日(土)
会/白石城本丸芝生広場
問/白石市総務部企画情報課
http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/

第26回全国伝統こけしろくろまつり
10月4日(土)、5日(日)
会/みやぎ蔵王こけし館
問/蔵王町農林観光課
http://www.zao-machi.com/(蔵王町観光協会)

鳴子音楽祭2014 湯の街ストリートジャズin SPA鳴子
10月4日(土)、5日(日)
会/湯めぐり広場ステージ、ほっとパークステージ、一ノ蔵ステージ、湯の街通りステージ
問/鳴子音楽祭実行員会(鳴子温泉旅館組合)
http://www.naruko-onsen.jp/

塩釜魚市場どっと祭
10月5日(日)
会/塩釜水産物仲卸市場
問/塩釜魚市場どっと祭in仲卸市場実行員会
022-364-2222(塩竈市水産振興課内)

第8回利府梨まつり
10月5日(日)
会/イオンモール利府 屋外特設会場(利府町利府字新屋田前22)
問/利府梨まつり実行員会(利府町観光協会)
http://www.rifukankoukyoukai.com/

第4回しばたB級グルメグランプリ
10月5日(日)
会/船岡城址公園
問/柴田町商工会青年部
0224-54-2207

スペイン祭り
10月5日(日)
会/石巻市サン・ファン・バウティスタパーク
問/慶長遣欧使節出帆400年記念事業石巻地域イベント実行委員会(石巻市産業部観光課)
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10452000b/20140912153044.html

牡鹿鯨まつり
10月5日(日)
会/石巻市 鮎川浜(旧公民館後地)
問/(社)石巻観光協会牡鹿事務所
0225-45-3456

第17回みちのくYOSAKOIまつり
10月11日(土)、12日(日)
会/市民広場、勾当台公園、定禅寺通り、錦町公園、泉区民広場、地下鉄旭ヶ丘駅前、JR仙台駅西口ペデストリアンデッキ、JR長町駅西口広場、その他
問/みちのくYOSAKOIまつり実行員会事務局
http://michinoku-yosakoi.net/

マリンパル女川おさかな市場 ほたて祭り
10月11日(土)、12日(日)
会/マリンパル女川
問/マリンパル女川事業協同組合
0225-54-4714

がんばろう東北!第38回松島ハーフマラソン大会
10月12日(日)
会/松島町民グラウンド
問/松島ハーフマラソン大会事務局 東日本放送 事業局事業部
http://matsushima-half-marathon.jp/

東日本大震災復興支援 Charity Walk 2014
10月12日(日)
会/仙台空港~本塩釜駅付近
問/東日本大震災復興支援 チャリティーウォーク実行員会
http://www.charitywalk.jp/

コスモスまつり
10月12日(日)
会/東松島市上下堤八幡前
問/東松島市観光協会
http://okumatsushima-kanko.jp/

第11回いちはさま新米まつり
10月12日(日)
会/地域物産展示販売施設「あやめの里」駐車場(栗原市一迫総合支所向い)
問/いちはさま新米まつり実行員会
http://www.kuriharacity.jp/(栗原市)

十三夜魂のふるさとまつり
10月12日(日)
会/しんまち通り、しんまち公園ほか
問/十三夜魂のふるさとまつり実行員会(富谷町あったかまちづくり推進課内)
022-358-3960

史都多賀城万葉まつり
10月12日(日)
会/東北歴史博物館ほか
問/史都多賀城万葉まつり実行員会事務局(多賀城市教育員会)
http://www.city.tagajo.miyagi.jp/(多賀城市)

---------------------------------------------------------------------------------
仙台市中心部の錦町公園では、仙台オクトーバーフェスト2014も始まりました!

第9回 杜の都のビール祭り 仙台オクトーバーフェスト2014
~9月28日(日)
会/錦町公園(仙台市青葉区本町)
問/仙台オクトーバーフェストプロジェクト
http://www.sendai-oktoberfest.jp/



こちらにもぜひ足を運んでみてくださいね♪


(にゃんこ)

心から笑えるその日まで~「錦秋落語会in塩竈」のお知らせ (塩竈市)

$
0
0
石野葉穂香です。

9月28日、塩竃市の「海商の家 亀井邸」で「第二回亀井邸寄席 錦秋落語会in塩竈」が開つ催されます。

昨年に引き続き、第二回目となる今年。
上方から桂かい枝師匠、そして江戸落語からは三遊亭兼好師匠師がおいでになり、〝西のかい枝×東の兼好〟の競演が楽しめます。


昨年は、「亀井邸寄席 桂かい枝独演会」として、東松島市と塩竈市で開催されました。
かい枝師匠が、大人も子どもも楽しめる落語を披露してくださり、来場者を楽しい落語の世界へと誘って、どちらの会場も明るい笑い声に包まれました。

「震災でご苦労されている方皆さんが、心から笑える日が来るまで支援を行っていきたい」と、かい枝師匠は、昨年、そうおっしゃっていました。

そして今年も、元気と笑いを届けに来てくださいます。

なお、開場と開演の時間は「誤記」とのことです。
正しくは・・・開場が午後5時30分、開演が午後6時です


落語会は、9月28日には東松島市でも行われるのですが、そちらはもう満席となりました。
塩竈市での分は、まだ余裕があるそうです。


この企画を主催された、神奈川県ご在住の古橋直子さんより、コメントを頂戴いたしました。

「2011年4月から、東松島市の介護施設「のんび~りすみちゃんの家」でお手伝いをさせていただいています。大変な状況にあるもかかわらず、突然やってきた私たちを笑顔で迎え入れてくれました。
その後、私は落語に出合い、「この楽しさを被災地の皆さんに届けたい!」と勢いだけで企画を走らせてみた中で、地元の方々、ボランティア仲間、噺家さん、多くの方のご協力を得て、去年なんとか実現することができ、結果「楽しかった」「また見たい」とのうれしいお声をたくさんちょうだいしました。
そして今年も多くの方のご協力を得て再び落語会を開催するに至りました。
生活の基礎は「衣食住」ですが、私はそこに「笑い」が必要だと思っています。
老若男女を問わずあらゆる人が笑って楽しめる落語。何も説明することはありません。とにかく楽しんでいただきたいです。
被災地と距離は遠く離れている私たちですが、笑顔でいつもつながっている。そう思っています」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高座のお話ももちろんですが、みんなが一緒になって笑えるってこと。
それが寄席という空間の楽しさなのです。

みんなの笑顔が集う寄席に、ぜひお出掛けください。

=====================================
「第二回亀井邸寄席 錦秋落語会in塩竈」

●開催日/9月28日(日曜日)
●時間 開場:午後5時30分 開演:午後6時(終了予定は午後8時)
●会場/海商の館 亀井邸(塩竈神社 東参道・裏坂の途中)
●木戸銭(入場料)/前売り1800円、当日2000円(定員50名)
●お問い合わせ/022-364-2615(菊池)mail/rakugo_de_fukkou@yahoo.co.jp

 ※会場には駐車場がありませんので公共交通機関などをご利用ください。
 ※塩竈のおいしいお豆腐と浦霞のお酒付き(お酒が飲めない方にはお茶)
 ※収益金の一部は亀井邸の修復維持と東日本大震災被災地復興支援に使われます。

(取材日 平成26年9月11日)

音楽の力、その後~「北上音楽祭」は続く(石巻市、名取市)

$
0
0
こんにちは、Chocoです。

「僕たちには、3つの夢があります。
1つ目は、世界が幸せになること。
2つ目は、死ぬまで歌い続けること。
3つ目は、またここでみなさんと会いたいです」

小さなライブ会場が拍手で湧きました。



ボランティア活動やお茶会、さまざまなイベントなどで現在も、定期的に被災地の仮設住宅を回り続けている人たちがたくさんいます。
その中の1つが「北上音楽祭」のみなさんです。

あるときは、野外ステージで、またあるときは、小さな仮設住宅の集会場で、
音楽と笑い声が響きます。
私がお邪魔したのは、閖上地区で行なわれたツアーファイナルの会場となった、箱塚桜団地の集会場です。

第8回を迎えたイベント、何度も何度も被災地を訪れる4人のミュージシャンの想いを聞きました。

―――――――
2013年11月20日 水曜日
音楽の力、「北上音楽祭」(石巻市北上町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/11/blog-post_6071.html

========
 「ミュージシャンである自分たちにしかできないこと」
それは、音楽で被災地を元気にすることでした。

北上音楽祭は、「復興地に音楽を届けたい」というミュージシャンたちの想いから開催されたイベントです。
2012年4月から始まり、3カ月に1度のペースで被災地を回っています。
毎回、さまざまなミュージシャンなどが集り、被災地に元気を届けてくれています。

今回のメンバーのソーセージ(平野壮、晴志)さん、ぱんちょマン(高村直行)さん、児玉国弘さんに被災地を訪れるきっかけと今までの活動を聞きました。

――――
ソーセージ
ソーセージ
平野壮さん(左)・晴志さん(右)
ソーセージの壮さんの住む千葉県も震災の被害を受け、地元の支援活動をしていました。
そして、県外では、晴志さんとともにチャリティイベントを開いたり、支援活動を仲間たちと行いました。
映像で流れる被災地の現状を見るたびに、2人は「自分たちは何をできるのか」考えていたそうです。
そして、「東北の被災地へ音楽を届けよう」という話を聞き、2012年の4月第1回目となる東北ツアーに参加しました。
それから、今までに60カ所以上の会場でライブをしました。
「音楽で生きている分、現地に行くことができない人たちの分まで音楽を届けることが自分たちの役割なんです。
そして自分たちが見たものを発信して風化させないように伝えていくことも大事だと思っています」
被災地以外にも1年を通して、全国各地をツアーで回っているソーセージのお2人は、自分たちが見た被災地の現状をツアーを通して伝え続けています。
そして、遠くはなれている場所で、被災地の現状を聞かれたり、話を聞いて募金をくれる人たちもたくさんいると言います。

―――――
ぱんちょマン
ぱんちょマン(高村直行)さん
北上音楽祭には、初めての参加のぱんちょマンさんですが、震災後4月には、救援物資を届けるために岩手県宮古市へ向かいました。その後、何度も被災地に物資を届けたり、ボランティアとして活動しました。
ちょうどお祭りの時期に行った時、ギターを片手にしているぱんちょマンさんを見て、地元の人たちが「歌ってほしい」と言い、ぱんちょマンさんは被災地で初めてステージに立ちました。
ギターを初めたばかりだったけれど、「自分でもできる」とその時、実感したそうです。
そのことをきっかけにギターを片手に被災地を回るようになりました。
現在も月に1度のペースで被災地を訪れ、音楽を届けています。

―――――
児玉国弘
児玉国弘さん
児玉さんが被災地を訪れたのは、昨年の10月でした。閖上の朝市が再開したときに、「ぜひ歌ってほしい」と地元の人たちに言われ、ステージに立ったそうです。
その後、今年の3月に行なわれた北上音楽祭へも参加しました。その後、6月にも閖上を訪れた時に知り合ったお母さんから「箱塚桜団地でやってほしい」とオファーがあり、今回、ここの会場にミュージシャンが集りました。
約1年間で17回程被災地を訪れ、音楽活動をしています。

―――――――
4人が東北を訪れる度に東北の人のやさしさを感じるそうです。
「腹減ってねーか」
ぱんちょマンさんが初めて物資を届けに言った時に地元の人に声を掛けられたと言います。
帰るときも仮設のスーパーが開店したからと、食料を買ってくれた人がいました。
「お腹が空くという人間の基本のことに対して、東北の人たちは優しい。
今回もライブ中に『水飲むか』と聞いてくれたお母さんがいました。
その「ほっとけない心」が東北にはありました。

それだけではなく、実際に被災地を訪れ音楽を通して、被災地の今を見続けている4人は、地元の人たちとのふれあいで東北の人の強さを感じていました。

「自分たちが親しくなった人の中には『諦めの吹っ切れ、もういい、こっから自分でやろう・・・』と動いている人たちが多い。
しかしその反面、その場しのぎで寿命は2年と言われている仮設住宅に残っているのは、体の弱い人たち。前を向きたくても向けない人たちもたくさんいる。
自分たちだったら3年で滅入ってしまうのに・・・被災地の人たちは今も頑張っています。本当に東北の人たちは強い」

―――

震災から3年半が過ぎ、ガレキもなくなった町は、かさ上げ工事や、駅、街の修復、公営住宅地の地盤工事が次々と始まり、街は形を変えつつあります。
その中に、仮設住宅があります。
宮城県には、400以上の仮設住宅の団地があり、39,000人以上の人たちが未だ借り住まいでの生活が続いています。

今回の会場となった箱塚桜団地は、名取市の閖上上町に住む人々が住む仮設住宅です。
ここには、以前550世帯が住んでいましたが、現在は約100世帯が他の仮設住宅や新居へ移ったそうです。
「ここは、恵まれている。上町町内の人たちがまとまって入居したから、まとまりが良いんだよ」
箱塚桜団地の行政区長 太田光朗さんは言います。
仮設住宅によっては、あちらこちらの地域から集った団地もありますが、ここに住んでいるほとんどの人が、震災前からの顔見知りのため、近所付き合いにおいてのストレスはあまりなかったと言います。
現在、仮設住宅に住む人たちも少しずつ公営住宅に移ったり、他の町へ引っ越す人たちが増えてきています。
しかし公営住宅の土台が完成していないため、住宅ができる目処が全くたっていない地域も少なくありません。
被災地の現状は、まだまだ先が見えない状態が続いています。
そんな中で、定期的に訪れるミュージシャンは、地元の人たちにとって楽しみの1つでもあるのです。



晴志さんは言います。
「3年目になって、仮設住宅を回っていても人が減ってきている。それは、人々が仮設から出て、あるいは元の生活に戻るために頑張っているということだからそれも喜ばしいこと。けどその反面、自分たちが来るのをまってくれている人たちもいるんです。本当にありがたい」
だからこそ、ライブ会場で限られた時間の中で思いっきり想いを伝えるためにみなさんは真剣でした。
「エンターテイメントって、まずは驚かせて、笑わせて、感動させて、泣かせる。
そうできなきゃダメだと思う。自分たちは本気でそれをやっている」
普段ライブハウスなどでライブをしている雰囲気とは全く違う状況の中で本気で挑むエンターテイメント。
観客の地元の人たちはその想いをしっかり受け取り、思いっきり楽しんでいました。


「目指せ、北上音楽祭in武道館!!!」
今回のメンバーからのメッセージ

「心のそばにいるよ」 児玉国弘さん
しっとりとしたピアノと児玉さんの歌声には、涙を流す人たちもいました。
「児玉っちって呼んでも良いんだぜ」
普段は言わないようなセリフで笑いをとって、終わった頃には地元のお母さんのアイドルになっていた児玉さんは、
「自分が一番してあげたいことで、喜んでほしいこと、それが音楽でした。音楽を通して喜んでほしいんです。これからも音楽を届けていきたいです」
と、北上音楽祭への想いを話してくれました。

「何時でもどこへでも!」 ぱんちょマンさん
力強く歌い、会場を思いっきり笑わせて、心を熱くさせたぱんちょマンさんは、自分の役割をこう言います。
「僕は、自分がキツいときは自分のためにもっとキツい人のために生きなさいと教わりました。自分をミュージシャンではなく、シンガーなんです。
自分が作った曲だけじゃなくても、どんな歌でも自分の魂が入ると思っています。
良いものを表現していく表現者でありたいんです。
目的は音楽がどうこう言うよりも、自分の体でできることで役に立ちたい。それがたまたま大工ができる、たまたま歌ができる・・・。そんなつくろい屋でありたいと思っています」

「みんな一緒」藤村星行さん
「この4人は音楽の本質を知っていて、ただ純粋に楽しんでもらいたいだけでやっている。それが良いんだと思う。同じ笑わせるのも漫才の笑いとも違う。みんなエンターテイメントを真剣にやっているんです」
と、今回のツアーに同行したカメラマンの藤村さんは言いました。

「いつも笑顔で!!笑顔は最高の武器だぜ!!」晴志さん
「止まない雨はない♡いつも心に太陽を!!」壮さん
「あなたの心にソーセージ」
ずっと北上音楽祭で被災地を回り続けているソーセージのお2人は、
息の合ったライブで会場を盛り上げ、温かな心で会場の人たちを元気づけます。
そして、地元の人からもたくさんのことを学んだそうです。
「皆に喜んでもらいたいそれだけで、自分たちはここに来る。
喜ばせたい、元気にしたい、笑わせたい。そのためだったら、何でもできるしそれが自分にとってうれしいことだった。
40歳を過ぎて、東北に来るようになって、地元の人たちとふれあって、初めて人のために歌うことができた。
口では簡単に言えることだけれど、本当に本心から人のために音楽をやろうと思ったのは初めてなんです」


「とても楽しかった。こうやってきてくれて、本当にありがたい」
ライブは、涙を流すときもあり、笑いが絶えないときもあり、地元の人たちにとってとても素敵な一時でした。
今回参加した中で最年長の92歳のおばあさんが、
「私92だけど、もうちょっと頑張って生きてるからまた来てね」
と、メンバーへ終わり際に言ったそうです。
その言葉を胸に、北上音楽祭のみなさんは、再びこの街へやってきます。

にっこりサンパーク(石巻市北上町)のみなさんと

箱塚桜団地(名取市閖上地区)の自治会のみなさん
ギターをもらった地元の少年からメッセージです。
「すごくたのしかったです。またきてね」寛哉くん

寛哉くんが弾いているギターは、北上音楽祭の一環として活動している楽器の支援に届けられたものです。
地元のミュージシャンの弟子になってギターの練習中です。
===============
第9回目 北上音楽祭が今週18日にツアーがスタートしました。

みなさん、今回も生で熱い音楽を聴いて、パワーをもらってください。

【第9回 北上音楽祭 スケジュール】

2014年9月
23日(火) 名取市 閖上港朝市 
(宮城県)
      開演07:30〜09:00 10:00〜12:00

      名取市 箱塚桜団地仮設住宅
(宮城県)
      開演15:00〜17:00

24日(水) 名取市 愛島東部仮設住宅
(宮城県)
      開演15:00〜17:00

      名取市 美田園仮設住宅 
(宮城県)
      開演19:00〜21:00
   
25日(木) 仙台市 若松会(沖野市民センター)
(宮城県)
      開演13:30〜15:00
============
今回はどんなメンバーかは、行かなきゃ分かりません。
みなさん、北上音楽祭はあなたの街にやってきます。
お楽しみに!!

(取材日 平成26年6月18日)

気仙沼さかなの駅で夜市開催(気仙沼市)

$
0
0
kaiiです。

気仙沼魚市場にサンマが水揚げされるようになりました。
震災前はゆうげの支度の時間に歩いているとあちらこちらから漂っていたサンマを焼く匂いも、津波で流されてしまった町の中ではなかなか感じることができなくなりました。
町の復興が進み、サンマがほどよく焦げる匂いを近所で感じることができるようになることが楽しみです。


新鮮な魚が買える気仙沼の台所「気仙沼さかなの駅」で平成26年8月23日に開催された「夜市」には、地元の人たちが多く集まり盛り上がっていました。


地元の太鼓愛好者が威勢よく太鼓の音を響かせ開会しました。


その後、地元の子どもたちのダンスなどが披露され、会場を訪れた多くの観客から大きな拍手が送られていました。




会場を訪れていた30代の女性は、
「震災後たくさんのイベントが開催されました。その会場を訪れることで友人や知人の安否や生活などを確認できました」
「ここ1年ほどは市内で開催されるイベントが減少し、友人や知人と会う機会も少なくなりました」


「さかなの駅では毎月イベントが開催されています。イベントに参加すると友人や知人の元気な笑顔に会えたり、お互いのことを話せるので楽しみにしています」


おいしい食べ物もたくさん食べられます」
と話していました。

=============================
「さかなの駅」の店内にもたくさんのお客さんがいました。


お盆時期にはマグロ並の値段に高騰していたカツオも、この日は例年よりは高いものの高騰していた時期よりは30%ほど安い価格で買うことができました。


気仙沼魚市場に水揚げされた新鮮なホヤ、イカなど魚介類も並べられていました。



近くの仮設住宅から、自宅を再建し引越したばかりだという女性は、「魚を買うなら『さかなの駅』が親切で一番好き。魚だけでなく野菜もお酒も買えるから仮設住宅に住んでいた時から毎日の買い物を楽しみにしていました」


「さかなの駅から少し離れた場所で生活を始めてもやっぱり『さかなの駅』が好きで、ここに買い物に来ます」と話していました。


開催前、「たくさんの地元の人たちにさかなの駅に来てほしい」と気仙沼さかなの駅の尾形マネージャーが話されていたことをココロプレスでも紹介しました。

2014年6月11日 水曜日
気仙沼の台所!気仙沼さかなの駅イベント情報!(気仙沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/blog-post_663.html


気仙沼市民の台所として愛されている「気仙沼さかなの駅」の「夜市」も9月27日の開催が今年の最後になります。
気仙沼の秋の味覚、今が旬!
脂がのっておいしいサンマ、カツオを楽しみに「気仙沼さかなの駅の夜市」へ出掛けませんか。

===========================
気仙沼さかなの駅夜市

開催日時:平成26年9月27日(土)午後4時~午後8時
開催場所:「気仙沼さかなの駅」駐車場
       宮城県気仙沼市田中前2-12-3
       電話: 0226-21-1231



気仙沼さかなの駅フェイスブック
https://www.facebook.com/sakananoeki

(取材日 平成26年8月23日)

高校生の私たちにできること2~宮城を応援!~(東京都、亘理町、山元町、石巻市)

$
0
0
こんにちはエムです。

今日は東京都豊島区池袋で開催されるイベントをご紹介します。

JR池袋駅から歩いて2分程のところにある東池ビルに、宮城県の特産物や観光情報を発信するアンテナショップ、「宮城ふるさとプラザ」があります。

画像提供:宮城県物産振興協会

平成26年10月4日(土)、5日(日)の2日間、その「宮城ふるさとプラザ」において、目黒星美学園中学高等学校による産地直送販売のイベントが開催されます。

東京都世田谷区にある目黒星美学園中学高等学校(以下:目黒星美学園)では、「高校生の自分たちにできる、また、自分たちにしかできない復興支援を」と、生徒たちが率先して考えたボランティア活動をしています。
先日ご紹介した「被災地ボランティア研修」は平成24年3月にスタートした活動ですが、今回のイベントはこの秋、新たにスタートする企画です。

=========================
2014年9月18日 木曜日
高校生の私たちにできること〜目黒星美学園中学高等学校の取り組み〜(山元町、亘理町、東京都)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_33.html
=========================

この活動の特色は、生徒たちが自分たちで出品する商品を選び、生産者と直接仕入れの交渉や、このイベントへの協力の交渉など、その全てを行うというものです


「工房あえり」の佐藤孝夫さんと打ち合わせをする生徒。
商品の種類や値段、数など、抜け落ちていることがないか真剣です。
7月31日、亘理の仮設住宅集会所で撮影

この7月に行われた「被災地ボランティア研修」では、「宮城ふるさとプラザ」のイベントを見据え、研修先を厳選し、商品を決めてきました。
今回のイベントで販売する商品は次の通りです。

「マイファーム宮城亘理農場」・・・トマトケチャップ
(画像提供:目黒星美学園)

「工房あえり」(亘理町)・・・復興米粉パンがんばる!亘理むすび丸(きんぴらごぼう、いちご)

「亘理いちごっこ」・・・いちごっこグッズ(いちごの形の手芸品:ストラップやたわし)、いちごのクラッシュ
左から:たわし・ストラップ(画像提供:目黒星美学園)
「いちごのクラッシュ」実際の商品はいちごのみを
冷凍パックで販売します(画像提供:目黒星美学園)

「田所食品」(山元町)・・・ぶどうジュース
(画像提供:目黒星美学園)

「手造りパン工房パオ」(石巻市)・・・ラスク(バターラスク、ガーリックラスク)
(画像提供:目黒星美学園)

両日、生徒たちも販売に立ちますが、104日(土)はマイファーム宮城亘理農場からもスタッフが来店。
5日(日)は工房あえりの佐藤孝夫さんご夫妻が来店して、一緒に販売PR活動をする予定です。

目黒星美学園の生徒たちが「被災地の現状や、そこで頑張っている生産者のことを首都圏の人に知ってもらい、少しでも復興の力になれば」と思い、初めての作業に悩みながらも進めているイベントです。
震災から3年半が過ぎた今、そんな高校生がいることは、被災地にとって、とても励みになるはずです。
しかも商品は魅力的なものばかり。

来てくれたお客さんに参加していただく「ミニイベント」も企画しているそうですので、近くの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
元気な目黒星美学園の生徒と、元気な宮城県に出会える2日間です。

マイファーム亘理宮城農場では農作業の手伝いの後
トマトなどを使った商品の説明を受けました(画像提供:目黒星美学園)

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

宮城ふるさとプラザ

住所:東京都豊島区東池袋1丁目22  東池ビル12階
交通:JR池袋駅東口徒歩2
   地下鉄有楽町線・丸の内線35番出口よりすぐ

電話:03-5956-3511
営業時間:午前11時~午後8時まで・
営業日:年末年始を除く毎日
運営主体:(社)宮城物産振興協会


======ココロプレス記事も参照ください======

平成23年7月2日 火曜日 ※ 亘理いちごっこ
活動の輪を広げる地域コミュニティー活性化への思い(亘理町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/07/blog-post_2.html

平成平成23年7月11日 木曜日
未来を見据える「復興への挑戦」〜田所食品(山元町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html

平成23年12月20日 火曜日
おなか一杯食べて、笑おう(石巻市 立町) ※ 手造りパン工房パオ
http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_8412.html

平成25年3月4日 月曜日
「宮城ふるさとプラザ」(東京都 池袋)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/03/blog-post_1454.html

(取材日 平成26年7月31日、9月11日)

コミュニテェカフェ「commons(こもんず)」営業中です(南三陸町)

$
0
0
kaiiです。

南三陸町に行くたびに、町の風景が変わっていくことに驚きます。
旧町内に盛られている土の高さに比例するようにこの場所に以前何があったのか? と記憶を辿っても思い出せなくなってきました。


重機やトラックが慌しく動き土地の造成を進めています
(撮影日:平成26年9月1日)
東日本大震災から3年6カ月。町は確実に復興へと歩みを進めています。

「防災対策庁舎」には犠牲者の冥福を願う人たちが訪れています
大津波で被災し全壊した、南三陸町の「防災対策庁舎」には震災犠牲者の冥福を願う人たちが訪れています。

========================
東日本大震災後、「さんさカフェ」として町内外の人たち親しまれてきたお店が、道路移転などを理由に閉店したのが平成26年1月29日のことでした。

「さんさカフェ」だった店舗が空き店舗になっていたことから、移転までの間という条件付きで平成26年4月のゴールデンウィークに、コミュニテェカフェ「commons(こもんず)」としてリニューアルオープンしました。

家庭料理風愛情弁当を販売している
commons(こもんず)内海明美さん
(平成26年9月1日撮影)

commonns(こもんず)とは共有の場所、集える場所という意味です。

オーナーの内海明美さんは、コミュニティーカフェcommonns(こもんず)に来た人が好きな時間を楽しめる場所にしようと、オープンしました。

「オープン後、地元の人たちに気軽に集まれる場所、語らえる場所として利用していただいています。女性のお客さんが増えたことがとてもうれしいです」と内海さんは話しています。

店内は落ち着いた雰囲気です
地元の人や工事関係者などを中心に手づくり弁当の配達もしています。愛情たっぷりのお弁当は大人気です。

commonsのお弁当は家庭料理中心に作られています
(写真提供:内海明美さん)
県外から南三陸町を訪れ「commonns(こもんず)」を訪ねた人たちが、「とてもおいしい」と話していた「ソフトクリーム」です。kaiiもやっといただきました。

こもんずのソフトクリーム
噂通り、濃厚でとてもおいしかったです。

店内は沖縄に憧れる子ども達の思いもあり沖縄テーストになっています
内海さんは、復興の町でも商売を続けるそうです。

「ゆっくりできる場所として誰でも気軽に入れるカフェの営業を続けていきたいです。10年後、南三陸町で育った子どもたちといっしょに仕事ができることが私の夢です」と内海さんは夢を話してくれました。

=====================
自分の生まれた町、自分の生活する町の素敵なところを大切にして子どもたちに伝える内海さんの姿に、内海さんの「この町を大切に思う心」を感じました。

将来「この町の子どもたちといっしょに働きたい」とてもすてきな夢だと思います。その夢がかなうと信じています。

志津川高校の近くで営業中の「commons(こもんず)」
内海さんの周りには地元の素敵な女性たちがたくさんいて仕事を手伝っています。
内海さんたちのお弁当が人気な理由のひとつが、家庭的な料理が多いこと。
地元の女性たちの笑顔と愛情がたくさん詰まっています。

南三陸町にも元気にがんばる素敵な女性たちがたくさんいます。

愛情弁当の内容を確認できるcommons(こもんず)twitte:
https://twitter.com/akkesan33


(取材日 平成26年9月1日)

七夕の夜に広がる踊りの輪~「やりましょう盆踊り」(仙台市)

$
0
0
こんにちはエムです。

つい最近までうるさいくらいだったセミに代わり、草むらから虫の声が聞こえる秋になりましたね。
今年も、夏はためらいもなく過ぎ去ってしまいましたが、皆さんには忘れられない夏の情景がありますか?

その中でも「盆踊り」は格別ではないでしょうか。
盆踊りの単調な調べと動きは、なぜか毎年躍らないと落ち着かず、太鼓や笛の音には心躍ります。
同じ地域同士でも、あまり付き合いの無かった人と笑いあったり、会話をしたり……。そして盆踊りが終わった後の爽快感はなんとも言えません。

それもそのはず。盆踊りは昔から、亡くなった人を供養するための行事であり、小さな村社会での娯楽や、結束を強める役割も果たしていたと言います。

会場となった「つなぎ横丁」。櫓(やぐら)は会場の広さに合わせコンパクトな
可動式櫓を「やりましょう盆踊り実行委員会」で製作して設置しました!

さて、何度かお伝えしてきました、今年で3年目となる「やりましょう盆踊り」が無事に終了しました。

「やりましょう盆踊り」とは盆踊りを一緒に踊ることで、東日本大震災で犠牲になった方への鎮魂と供養の祈りを捧げ、復興に向けての地域のコミュニティをさらに結びつけることを目的とした復興支援のプロジェクトです。

====================
2014年7月7日 月曜日
踊り手大募集!「やりましょう盆踊りプロジェクト」(仙台市、亘理町、気仙沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/07/blog-post_9556.html

2014年8月8日 金曜日
「やりましょう練習会」(仙台市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/08/blog-post_26.html
====================

今年の夏「仙台七夕」・「亘理町吉田地区」・「気仙沼市唐桑町大沢地区」3会場で行われた盆踊りの様子を2回に分けてご紹介します。

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

やりましょう七夕おどり・盆踊り in 仙台七夕

 

◆ 開催地:仙台市 つなぎ横丁(仙台七夕まつり おまつり広場)
◆ 開催日:8月6日(水)・7日(木)・8日(金)

今年の仙台七夕は3日間共に台風11号の影響が大きく、盆踊りも開催が心配されました。それでも初日の8月6日は30分遅れながら開催。7日は定刻に始めることができました。
最終日の8日は雨で中止になってしまいましたが、仙台七夕期間中としては初めて開催された「やりましょう盆踊り」は大好評で、会社帰りのサラリーマン、七夕観光の一般客、外国人なども飛び入りで参加し、二重三重に踊りの輪ができました。

曲目は「七夕おどり」「宮城野盆唄」「相馬盆唄」の他、沿岸部の東松島市宮戸地区の「宮戸音頭」、山元町花釜地区の「花釜音頭」。それぞれ日替わりで地元の方が参加し、東日本大震災からの復興に向かう沿岸部に思いを馳せる機会になりました。
最終日には、石巻市の「大漁唄い込み」が披露される予定でしたが、雨で中止になったのはかえすがえすも残念でした。

8月6日:東松島市宮戸エリアから約20名の方が参加しました

浴衣姿が決まっています

お母さんと子どもたちも参加。昔からあった心なごむ風景です

8月7日:山元町花釜地区の「花釜音頭保存会」から踊り手、お囃子の
約40名の参加がありました。「花釜音頭」やりましょう盆踊り」が
きっかけになり、地元で親しまれていた民謡に踊りを付け、東日本大震災後に
誕生した盆踊りです。それだけに震災後のたくさんの支援や、
このプロジェクトへの感謝、復興への思いなどが詰まった盆踊りです。

若い人の参加もありました。見よう見まねでも踊り始めるとすぐに
踊れるようになるのが盆踊りの楽しいところです

仙台すずめ踊り」有志によるお囃子。ライブです!
花釜音頭保存会」メンバーによるお囃子

「盆踊りは1人でも参加でき、上手下手に関係なく気軽に輪に入り踊れるところが良い」(70代男性)
「とてもにぎやかで楽しかったし、皆と一緒に踊れてうれしかった」(30代女性:海外)
「『静』の印象の強い七夕まつり中で『動』を表すもの。七夕まつりが全員参加型になる重要な役を持っていると思う」(20代女性)
「最初は盆踊りを覚えたいという気持ちで練習会から参加しましたが、このプロジェクトの趣旨を知り、とても素晴らしい企画だと思いました」(30代女性)
「老若男女問わずに踊れるところが良かった。子どもや外国人の観客が輪に入り、一緒に踊ってくれてうれしかった」(50代男性)

踊り手・唄い手ボランティアに参加した方々からはそんな感想が寄せられました。

外国人も参加! 人種や年齢の垣根を越えて楽しめる盆踊り。
これからの仙台七夕には欠かせない行事になりそうな予感……


石巻市不動町から参加の皆さん。「大漁唄い込み」を踊る予定でした。
雨で中止になったのは本当に残念でした

こうして、仙台七夕を会場に初めて行われた「やりましょう盆踊り」が終わりました。
誰でも参加できるとあって、今まで以上に大きな踊りの輪が広がった3日間(2日間)でした。

「亘理町吉田地区」・「気仙沼市唐桑町大沢地区」の2会場の様子は回を改めてお伝えいたします。お楽しみに!

七夕観光に来た方や他のイベント出演の女の子も一緒に踊りました

※ 写真は「やりましょう盆踊り実行委員会」提供

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

★このプロジェクトは企業のご協力で成り立っています。継続のため、共感する皆さまのご支援をお願いします。
【お問い合わせ】
〒980-8660 仙台市青葉区五橋1-2-28
TEL  022-211-1341(月~金曜 10時~19時)
河北新報社メディア編集部 担当/与野

★「やりましょう盆踊り」実行委員会 Facebook

(取材日 平成26年9月9日)

お伊勢浜ライブフェスタ開催のお知らせ(気仙沼市)

$
0
0
こんにちは。kaiiです。
稲穂が金色の輝きを放ち、秋の深まりを感じます。
稲刈りも順調に進められ、今年もおいしいお米がいただける季節になりました。

階上地区の田んぼの稲も黄金色に輝いています
(撮影:平成26年9月20日)

東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた気仙沼市階上地区の田んぼも、黄金色に輝いています。

今日は、三陸復興国立公園の最南端「岩井崎」の園地内で開かれるイベント、「第7回 お伊勢浜ライブフェスタ」をご紹介します。

景勝地「岩井崎」の潮吹き岩

「岩井崎」は平成26年7月に天皇皇后両陛下も訪れた景勝地です。

東日本大震災の津波で幹や枝が折られた松の木が
「龍」に見えると話題になりました
震災の後に出現した「龍の松」でも有名な場所です。

=======================
「第7回 お伊勢浜ライブフェスタ」




日時:平成26年10月5日(日)午前9時~午後5時

会場:岩井崎園地内

  地元バンドやさまざまなアーティストによる音楽の演奏ステージが繰り広げられます。

    *オープニングでは「明戸虎舞」の演舞もあります。
      「明戸虎舞」は伊達政宗への献上太鼓以来続く、地区伝統の太鼓です。伝統を絶やしてはいけないと階上地区を中心に活動を続けています。
    

主催:お伊勢浜ライブフェスタ実行委員会

お問い合わせ先:0226-27-5410(気仙沼市階上観光協会)

========================-==
アクセス

<自動車の場合>
 JR気仙沼駅より車でおよそ20分
 三陸縦貫自動車道登米インターより車でおよそ1時間

<バス>
宮城交通バス 津谷行 (三陸線)
 「気仙沼市役所前」乗車 >>「岩井崎入口」下車、徒歩およそ15分

============================

震災後も中断することなく「お伊勢浜ライブフェスタ」を続けている、実行委員長の菊田篤さんは、「お伊勢浜ライブフェスタ」の開催について、

「東日本大震災の前は、平成18年に環境省の『快水浴場百選』にも選ばれたお伊勢浜海水浴場を会場にフェスタを開催していました。
震災後も地域の方々の理解を得ながら会場を岩井崎園地に移し、仲間たちと共に震災に負けることなく毎年開催しています」
「私たちは、必ず『お伊勢浜海水浴場』が復活すると信じています。またいつか『お伊勢浜海水浴場』でライブフェスタが開催できるよう願いをこめて、熱く熱く歌い続けます。これからも皆さんの応援をよろしくお願いします」

と話しています。

===============================
東日本震災後、私たちは音楽の力に癒され励まされてきました。
景勝地「岩井崎」の風景と熱い音楽の力を感じに気仙沼にお出掛けください。

(取材日 平成26年9月25日)

子どもが主役のまち「子どものまち・いしのまき2014」開催!(石巻市)

$
0
0
こんにちは、にゃんこです。

震災後、被災地域では子どもたちの遊び場である学校のグラウンドや校庭に次々と仮設住宅が建てられました。
その状況は震災から3年半が過ぎた今でもほとんど変わっていません。

さらに、仮設住宅への入居が地区単位で行われなかったことも多く、各地区に従来あった子ども会組織のコミュニティはバラバラに。

震災以降、まちで遊び、まちの人と交流する機会が一気に減ってしまった子どもたち―。

「さまざまな人々とふれあう機会が減ってしまったことで、価値観の違いや多様性を感じることも少なり、さらに社会性や創造性、感性、感動、感謝が育ちにくくなっているのではないか。また、子どもを見守る環境ができないため、子どもだけでなく親も孤立しやすくなってしまった。

だからこそ今、子どもと一緒にコミュニティを再構築し、子どもが夢と希望を描けるまちづくりが必要。そして、その夢と希望をみんなで支え、実現するためのサポートをするのが私たち大人の使命なのではないか」

こう考えたのが石巻市に住む戸田勇也さんです。

「子どものためになることなら何でもやるぞ!」と戸田さんを中心に石巻の住民が集まり、
2011年11月に「子どものための石巻市市民会議」が発足しました。

この「子どものための石巻市市民会議」が中心となり、2012年から毎年開催されているのが
「子どものまち・いしのまき」です。



石巻で震災復興活動をしていたNPOや大学、商店街や企業など約20団体以上が集まり、「みんなで子どもの夢を応援しよう!子どもが主役のまちをつくろう!」と始まりました。

「子どものまち・いしのまき」は、石巻市の商店街を舞台にした子どもの職業体験イベントです。
子どもたちがお店や会社、公共機関など各種サービスを提供する会社を作り、働き、お金を稼ぎ、そのお金で遊んだり買い物をしたりする実体験型の学習プログラムなんだそうです。

こんな仕組みになっています

子どもたちは、イベントの数カ月前から実際のお店や会社を訪問してインタビューや研修を行い、企画会議や制作・準備をしていきます。
ハローワークや銀行、各お店で働く店長や店員もすべて子どもたちです。

単なる職業イベントではなく、子どもが自分の夢を実現するために会議や研修、準備を重ね、実際に一定期間まちを運営する子どもが主役のまちづくりそのものです。

開催に向けて今年8月に行われた第2回の子ども会議

第1回「子どものまち・いしのまき2012」では、ケーキ屋さん、生ジュース屋さん、雑貨屋さん、ねこカフェ、獣医さん、スタイリストさん、アクセサリーデザイナー、フェイスペインティング、アイドル、漫画家、大工さん、テレビ・ラジオ局、ハローワーク、銀行、観光ガイド、市役所職員、警察官、お医者さん、学校の先生など、なんと約150種類以上もの仕事を行ったんだそうです!

さらに、2日間に訪れた参加者は約1,700名!
戸田さんたちが想定した人数をはるかに超える参加者が集まりました。


ここで使われる通貨は、マキーと呼ばれるもの。

入国審査場でパスポートとマキーを受け取り、ハローワークに行き仕事を探します。店員さんとしてお仕事をしたら
お給料としてマキーをもらい、今度はそのマキーで自分な好きなお店でお買い物などを楽しみます♪

「子どものまち・いしのまきを通じて、子どもだけでなく親同士が繋がり、顔の見える関係や地域で子育てする環境が生まれます。またまちの人や自然、文化とふれあうことで愛着を持つ人が増えますし、さまざまな人とふれあうことで一人ひとりの感性、感動、感謝の心を育んでいきたい」と戸田さん。

今年も10月4日(土)、5日(日)に開催されます!
今年はどんなお店が登場するのでしょうか?ワクワクしますね!

5日(日)には、会場の一部を道路封鎖し、ストリートパーティも開催されるそうなので、
こちらもぜひお楽しみに♪

============================================
「子どものまち・いしのまき2014」

日時 : 2014年10月4日(土)、5日(日) 10:00~15:00

会場 : ことぶき町通り (石巻市中央)※社会福祉協議会前の通りになります

参加費 : 無料

アクセス : JR石巻駅より徒歩約10分

問い合わせ : 子どものまち・いしのまき2014実行員会

           http://ishinomakids.com/


============================================

(にゃんこ)

被災地を歩こう!Charity Walk 2014開催のお知らせ(名取市、仙台市、多賀城市、塩竈市)

$
0
0

天気のいい日は、ふらっと外に出てお散歩するのにいい季節になってきましたね。
お休みの日は近くの公園をお散歩するのが楽しみなにゃんこです。こんにちは。

今日はこの季節にぴったりのイベント、10月12日に開催される
「東日本大震災支援 Charity Walk 2014 被災地と共にあゆむ。」のお知らせです!



昨年からスタートし、今回で2回目の開催となる「Charity Walk 」。
昨年の参加者は222名。
仙台空港から仙台市中心部にある西公園まで、約40kmもの道のりを歩いたそうです。

「実際に歩いてみて、スタート付近の何もない殺風景の光景、爪痕が残る家々、そして徐々に活気づくゴール付近の仙台市内・・・。復興が進んでいること、でもまだ終わっていないことを肌で感じました」

「震災の時に自分がもし海岸近くに住んでいたら・・・。と壊れた建物を見て感じました。明日からも大切に毎日を生きていきたいです」

と参加者の方々。

昨年の様子

今年は沿岸部を中心に仙台空港付近から本塩釜駅付近までの約28kmのコースを歩きます。

実行員会事務局の石川里美さんにお話を伺いました。

「スタート地点になっている仙台空港近くの駐車場は、本大会の実行委員長である高橋亙の友人が震災前まで経営していらした場所なんです。しかしその方は震災当日、消防団員として避難誘導をしているうちに津波に襲われてしまい、帰らぬ人となってしまいました。その彼への追悼の意を表するため、チャリティーウォークを実行したのが最初のきっかけでした」

「今年は仙台空港をスタート地点として閖上、荒浜、仙台新港、国道45号を通り、ゴールの本塩釜駅付近を目指します。震災後にできた防波堤や被災した荒浜小学校、荒浜小学校付近の慰霊碑や慰霊塔、ゴール付近では塩竈市の東日本大震災モニュメントも見ることができます。

少しずつ復興が進んでいるとは言え、まだまだこれからです。未だ震災の爪痕が残る沿岸地域を自らの足で歩いていただくことで、現状をその足で体感し、復興の息吹をその目で確かめ、復興支援活動への機運を高めるきっかけになればと思っています。

参加費の収益金すべてを義援金として、東日本大震災における復興支援活動をしている団体に寄付する予定です。ぜひたくさんの方に参加していただければと思います」

今年は塩竃市出身の人気声優、山寺宏一さんも参加するそうです!

海岸から約700mのところに位置する仙台市立荒浜小学校。
大津波は荒浜海岸の堤防を越え、4階建の校舎の2階部分まで達しました

また、現在9月30日(火)まで参加者のエントリーを受け付けています。締切間近です!
下記HPより申込ができますので、興味のある方はぜひ参加してください!

参加は難しいという方も、歩いている方を見掛けたらぜひ沿道から声援をお願いします!

=======================================
東日本大震災復興支援 Charity Walk 2014 被災地と共にあゆむ。

日時 : 2014年10月12日(日) 
    受付開始9:00~、スタート10:00~、最終ゴール・閉会18:00
     ※雨天決行。荒天の場合は中止することがあります
コース : 仙台空港~閖上~荒浜~仙台新港~国道45号・本塩釜駅付近の約28km
集合場所 : 仙台空港付近(空港ロータリー内より貞山掘を渡り一つ目の交差点右側の駐車場跡地)
参加資格 : 自己管理できる小学校5年生以上の方
(エントリーサイト記載の大会規約に同意ください。小学生は参加無料。但し父兄同伴)
申込締切 : 2014年9月30日(火)
申込金額 : 5,000円(収益金のすべてを震災関連の義捐金として寄付させていただきます)
申込方法 : 東日本大震災復興支援チャリティーウォーク実行員会のHPへアクセスしエントリーを
         http://www.charitywalk.jp/



=======================================

あの日ここで何が起きたのか、3年半が過ぎた今の現状は・・・?
自分の足で歩くことで見えてくるものが必ずあると思います。

今何をすべきなのか。自分は何ができるのか。
その一人ひとりの想い、行動が風化を防ぐことにもつながります。
ぜひ一人でも多くの方に参加していただければと思います。

(にゃんこ)

「押しはプロの目が選ぶ、脂ののったマグロ」(気仙沼市)

$
0
0
kaiiです。

「暑さ寒さも彼岸まで」ことわざ通り、すっかり秋めいてきました。寒暖の差の大きいこの時期、風邪などひかないように気をつけてください。

先日、知人に「戻りカツオ」を送るため「気仙沼さかなの駅」へ出掛けました。
新鮮な魚が並ぶ店頭をカツオを探して歩いていると、「かねなか商店」の斉藤喜代子さんがとてもすてきな笑顔で声を掛けてくれました。


「おいしい気仙沼の戻りカツオを友達に送りたいのですがどれがいいですか? これですかね?」と斉藤さんに伺うと
「これがいいですよ。このカツオは間違いなくおいしいです」と斉藤さんはピカピカのカツオを選んでくれました。


気仙沼魚市場に水揚げされた鮮カツオ
翌日、カツオを受け取った友人から「脂がのっておいしかった。やっぱり気仙沼のカツオだね」と電話がありました。

============
気仙沼市で魚屋を始めて80年。喜代子さんが魚屋に嫁いで商売を始めて40年ほどになります。
嫁ぎ先のかねなか商店は、東日本大震災で全壊した気仙沼魚市場の近くにあった「気仙沼水産物流通センター」で32年間、魚の卸業を営んでいました。

店の加工スペースでは寡黙なご主人が魚を裁いています
毎日、その日に気仙沼魚市場に水揚げされたマグロを中心に仕入れ、午前6時から午後1時までの営業時間内にその日仕入れた魚を全て完売する。そんな商売をしていました。



東日本大震災の日は、いつになく早く仕入れた魚を完売し、正午を待たずに店を閉めました。
店を早く閉めたので、斉藤さんは近くのスーパーに買い物に出掛けました。
買い物をしている時に大きな揺れを感じ、急いで避難しました。
家族も急いで避難し無事でした。

斉藤さんたちが商売をしていた「気仙沼水産物流通センター」は全壊。
気仙沼観光桟橋の近くの自宅と冷蔵庫も全壊し、斉藤さんたちは家財こそいくらか出すことができたものの全てを失いました。

そんな中でも、「これからどうしよう」という思いにはならなかったと斉藤さんは言います。

=============

震災から約3カ月後、気仙沼魚市場が再開すると同時に斉藤さんたちも小さな事務所兼加工場を借り、なんとか車を手に入れて、商売を再開しました。

店では塩乾品も多く販売されています

気仙沼産の加工品がたくさん並んでいます
再開を知った岩手県の取引先などから、「配達してくれるなら魚を仕入れたい」との連絡があり
斉藤さんたちは配達と宅配だけで商売を始めました。

魚の説明をする斉藤喜代子さん
「仕事を再開できた時はとにかくうれしかった」と斉藤さんは当時を振り返ります。

==============
「気仙沼さかなの駅」がオープンすることになると、斉藤さんたちは入居を決めました。
今までの卸業とは違い、小売の商売には戸惑いも多かったといいます。
「気仙沼さかなの駅」での商売を始めて、一般の人を対象にする商売の難しさと楽しさを知った斉藤さんは、「来てくださるお客様を大切にした商売を続けていきたいです。この仕事が好きだから、健康で働ける間はこの商売を続けていきたいです」と話しています。

斉藤さんには大切にしている商売のこだわりが3つあります。

「押しは脂ののったマグロ」
気仙沼魚市場に水揚げされた鮮度のいい魚を販売する
(有)かねなか商店 斉藤喜代子さん
1つめは、お客様を大切にすること。
2つ目は、その日に仕入れた魚を翌日持ち越さないように販売すること。
3つめは、宅配する荷物の魚を一匹ずつ、自分の目で確かめること。

これらは震災前から斉藤さんが続けていることです。

斉藤さんは、「贈る人にも贈られる人にも満足してもらえる商品を届けたいです。おいしい魚をたくさん食べてほしいので大切に届けています」と話します。

斉藤さんの一押しは、長い年月培われた目で見極める「脂ののったマグロ」です。
赤身、中トロ、大トロ、マグロの味には自信があるといいます。

気仙沼魚市場に水揚げされたメバチマグロ

「かねなか商店」ではマグロの他にも、カツオやサンマの宅配も取り扱っています。一匹ずつプロの目で見極められ、箱詰めされて発送されています。

================
気仙沼で魚を扱う人たちには「気仙沼のおいしい魚」を扱うというプライドがあります。
「気仙沼の魚は活きがよくておいしい」。そう言われるために日夜、」努力しています。

ショーケースの中には新鮮な魚介類が並べられています

「おいしい魚は気仙沼にあり」。
kaiiは気仙沼魚市場に水揚げされる魚を食べるのが大すきです。

さかなの駅かねなか商店
〒988-0053
宮城県気仙沼市田中前2丁目12−3‎
電話:0226-23-0245

(取材日 平成26年8月29日)

150着の浴衣にありがとう~「やりましょう盆踊り」(亘理町、気仙沼市、仙台市)

$
0
0
こんにちはエムです。

亘理町吉田地区交流センターに設けられた花壇には
美しい花々が咲き、盆踊りに彩りを添えてくれていました

盆踊りを一緒に踊ることで、東日本大震災で犠牲になった方への鎮魂と供養の祈りを捧げ、復興に向けての地域のコミュニティをさらに結びつけることを目的とした復興支援のプロジェクト「やりましょう盆踊り」

前回ご紹介した「仙台七夕」会場に引き続き、「亘理町吉田地区」「気仙沼市唐桑町大沢地区」の会場の模様をお伝えします。

========================
2014年9月6日(金曜日)
七夕の夜に広がる踊りの輪~「やりましょう盆踊り」(仙台市)
========================

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

やりましょう盆踊り in 亘理町吉田地区

◆ 開催地:亘理町吉田地区交流センター
◆ 開催日:8月14日(木)

長年、コミュニティづくりの核としてして、吉田の3区合同による盆踊り大会を開催してきた吉田地区。
東日本大震災後2年の中止をへて、津波で流出してしまった櫓(やぐら)などを手作りして、昨年から何とか開催にこぎつけていたところ、今年は念願の「やりましょう盆踊り」の支援を受けての開催になりました。

吉田地区では「浴衣を着て普通の盆踊りができるようになった、という最初の年にしたい」との要望を出しました。
その要望を受け、「やりましょう盆踊り実行委員会」(河北新報社・河北アドセンターで構成)が各方面へ協力を呼び掛けると、仙台や首都圏の団体や個人有志の皆さんから、家庭で眠っているものや新品の浴衣の提供がありました。
特に日本女子大学の被服科同窓会「衣(きぬ)の会」は3年連続で浴衣支援に協力してくださっているそうです。

そしてその結果、大人用、子ども用合わせて150着の「浴衣支援」を得ることができました。

支援浴衣の着付けをしてもらっています

地元の方と踊り手ボランティアの皆さん。
本番前に踊りのおさらいをしています

地元、吉田地区の方々に加え、踊り手ボランティアの方や、お隣の山元町から「山元町花釜音頭保存会」の方が参加した盆踊りは、時間の経過と共に二重三重に踊りの輪が広がりました。
亘理の四季と名物が織り込まれた「亘理音頭」、そして「相馬盆唄」で盆踊りは大盛況となりました。

支援のあった浴衣150着は地元の方に行き渡りました。やはり浴衣姿の盆踊りは
華やかで、しかも盛り上がり具合が全然違うとの驚きの声がありました

【踊り手ボランティアの方の感想】(年代・性別・参加会場名)

「会場となった地域地域で、私たちを快く迎えてくれました。地元の人たちと楽しめました」(70代女性 亘理町・唐桑町)

「年に1度会えるという思いが、他人であっても引き寄せるものがあると思います。またこういう人間関係の中でボランティアをしたいと思います」(50代女性 亘理町)

「浴衣・帯の支援があり、被災した地元のお母さんたちが着付けを手伝い、とても良い印象を受けました。また、初めて会った方とも踊りを通しておしゃべりしたり仲良くなることができて良かった」(70代女性 亘理町)


☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

やりましょう盆踊り in 気仙沼市唐桑町大沢地区

◆ 開催地:気仙沼市唐桑町大沢(通称:町屋敷)
◆ 開催日:8月16日(土)

大沢地区は大震災の津波で甚大な被害がありました。約190戸のうち実に約8割が流出や何らかの被害を受けたのです。
未だ仮設住宅に住んでる方や、他の地区に移転する方など、住居環境が分散し、なおかつ差が出てきており、コミュニティの維持が課題になっている地区です。

「散り散りになった住民が集まる場所になってほしい」という願いから、昨年から盆踊りを再開していたそうですが、昨年は小ぢんまりした櫓だったそうです。

しかし今年は「やりましょう盆踊り」の支援を受け、「子どもの頃に見たサーカス小屋を思わせる華やかな世界だった」と自治会長から感想があったように、たくさんの方が参加したにぎわいのあるものになりました。

150人を越す大沢地区の住民と、仙台や東京からの唄い手や踊り手ボランティアと
実行委員会のスタッフ総勢約30名も加わり、大きな踊りの輪ができました

お祭りのオープニングを飾るのは
「小原木小学校」の児童による打ち囃子

お祭りの最後に、愛知県煙花組合有志から提供された
花火を楽しむ子どもたち

盆踊りでは、「大漁唄い込み」「相馬盆唄」の他、地元の皆さんから要望のあった「マイムマイム」「ジンギスカン」なども踊り、とても盛り上がりました。

【踊り手ボランティアの方の感想】(年代・性別・参加会場名)

打ち囃子を見守る女性(唐桑町)
「このプロジェクトが届くために3年の月日を要したのだと感じました。一般に支援の届きにくかった場所で、人々の生活もそれだけ忍耐を強いられていたんだろうなと思いを抱きました」(60代女性 亘理町・唐桑町)

「宮城に住んでいながら、被災地のために何もしてこなかったことがすっと頭の片隅にありました。ほんの少しでも力になれればと思って参加しました。地元の方に声を掛けてもらって一緒に踊ったことがうれしかった」(20代女性 唐桑町)

「唐桑に行くバスの中は、ツアーにしては最初から柔らかなムードで、滅多に味わえない気分だった。かといって互いを多く知っている訳でもない(笑)」(60代男性 唐桑町)

他に、「楽しかった」「またやりたい」「これからも続けてほしい」との感想が多く寄せられました。

※ 写真は「やりましょう盆踊り実行委員会」提供

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆

「元気な与野さんに元気をもらいました」
「優しい与野さんに、分かり易く踊りを指導してもらったのが良かった」

そんな声が聞こえてくるほど多数の人から支持を受けているのは、河北新報社の与野珠美さん。
「やりましょう盆踊り」を提案し、実行委員会の中心となって活動している、このプロジェクトになくてはならない存在です。
与野さんに感想などをお聞きしてみました。

「3年間、こうしてやってみて思うのは、盆踊りには人引きつける魅力やパワーがあるんだな、ということです。

今年は初めて七夕まつりを会場に開催しましたが、七夕まつりの魅力を高める効果もあったと思うし、街中で大きな盆踊りをやるのも大事だな。と感じました。

このプロジェクトでこれからも開催するのならば、沿岸部の曲、他の宮城県内の曲を取り組み、『震災のこと、他の地域のことを忘れないで互いに共有する』そういう盆踊りにすることが、街中でやる意義があるのだと思います。

しかし街中でやって足りる話ではないですので、将来はいろんな地域で盆踊りが盛んになったら良いと思いますし、学校などでも踊ることでいろんな世代に浸透するのではと考えています。

人が集い、町内で顔見知りが広がって、子どももいろんな世代の人と触れ合って……というのが良いことなんだろうと思いますし、そうなっていくとうれしいです」

「『やりましょう盆踊り』では、これからも側面からのお手伝いを続けていけると良いな……と思います」

「このプロジェクトに参加した人の中から、仮設住宅に残っている人などに
協力・相談する体制を作ったりなど、『盆踊り』を使って
いろんな動きに発展できたら良いですね」

練習会では盆踊り指導をし、本番では櫓の上で踊りをリードする与野さん。
踊ることが大好きで明るい人柄がこのプロジェクトが続いている所以(ゆえん)ではないでしょうか。

「やりましょう盆踊り」は、愛がいっぱいのプロジェクトでした。
ありがとう「やりましょう盆踊り」! これからもよろしくお願いします!


★このプロジェクトは企業のご協力で成り立っています。継続のため、共感する皆さまのご支援をお願いします。
【お問い合わせ】
〒980-8660 仙台市青葉区五橋1-2-28
TEL  022-211-1341(月~金曜 10時~19時)
河北新報社メディア編集部 担当/与野

★「やりましょう盆踊り」実行委員会 Facebook

(取材日 平成26年9月9日)

塩竈の「宝島」に、菜の花を。(塩竈市)

$
0
0
野々島から見える外洋の海(写真提供:NPO High-Five)
「とにかく、海苔を食べるのが好きだったんですよね。海外遠征の荷物の中には、必ず塩竈の海苔が入っていました」

ザーリャの質問に答えて当時をそう振り返るのは、フリースタイル・スキーの日本代表として、ソルトレイク(2002年)、トリノ(2006年)と、2回の冬季オリンピックに連続出場を果たした日本を代表するアスリート、畑中みゆきさん

支援物資を運ぶ畑中さん(写真提供:畑中みゆきさん)
その畑中さんが今、全力を注ぐ活動があります。出身地である宮城県塩竈市で、自らが立ち上げたNPO High-Five
見つめるのは、塩竈市の離島、浦戸諸島です。

畑中さんが高校までを過ごした、宮城県の鹽竈市。
仙台藩の物資の荷揚げ港として、また奥州一の宮・鹽竈神社の門前町として繁栄の礎を作り、近代では近海・遠洋漁業を支える国内有数の港湾都市として大きく発展しました。また、日本三景、松島への海の玄関口として、今も多くの観光客が訪れています。『八百八島』といわれる松島の島々のうち、実は半分以上が塩竈市にあります。

美しい島々が点在する松島湾では、その穏やかな内海の条件を生かし、海苔や牡蠣などの栽培漁業が盛んです。

「今回の津波で亡くなった叔父が、いつも塩竈の海苔を送ってくれたんです。一帖(10枚)ぐらいは、バリバリと食べていましたね。それぐらい、海苔が大好きで。それが浦戸諸島を支援するきっかけでもありました」
塩竈と自分、そして海苔の思い出を、畑中さんはそう話します。

畑中さんは被災地を回り、支援を呼びかけました
(写真提供:畑中みゆきさん)
震災当時は茨城県のつくば市に住んでいた畑中さん。震災による東北の惨状を目にした畑中さんは居ても立ってもいられず、知り合いのアスリートの皆さんや企業へ、被災地への支援を呼び掛けました。そうして集まった支援物資を車に積み込むと、宮城県内の津波被災地へ向かいました。

滞在した被災地の一つに、塩竈市の沖合に浮かぶ離島、浦戸諸島がありました。

松島湾に浮かぶ浦戸諸島には桂島(かつらしま)、野々島(ののしま)、寒風沢島(さぶさわじま)、朴島(ほうじま)の4つの有人島と、馬放島、大森島など、名前を持つ島が53、無数の無名の島々と暗礁から成り立っています。東日本大震災での津波では、最大8mの津波が到達し、港に集まっていた集落のほぼすべてが破壊され、地形も変わるほどの被害が出ました。

震災後の桂島の様子。携帯電話のカメラで撮影した
(写真提供:畑中みゆきさん)
支援のために桂島に滞在した畑中さんは、島民の方々が強い絆で結ばれていることに驚きました。

「おそらく、長い歴史にわたって、離島という空間で支え合って生きてきたからでしょう。廃校になった学校に、島の皆さんが燃料と食糧を持ち寄り、そこで皆で調理して、皆で平等に分け合って食べていました。まるで、島が一つの家族のように。『ああ、こういう避難所があるんだなと』と、強く心を打たれました。」

支援物資を運び、宮城県内の被災地を訪れました
(写真提供:畑中みゆきさん)
離島であるがゆえに、本土からの支援が遅れた桂島。しかしそこで畑中さんが見たのは、来る日も来る日も瓦礫を撤去し、黙々と復旧に打ち込む、そんな島民の皆さんの姿でした。まだ寒さも厳しい3月、冷え切った体で復旧作業から戻った皆さんは、温めた海水を入れたペットボトルを抱えて、湯たんぽ代わりにして眠っていました。

「この人たちを、支援していきたい」

畑中さんは、浦戸諸島の長期の支援を心に決めました。
桂島の民家に間借りし、当時自宅のあったつくば市と桂島を往復する日々が始まりました。島と本土を自由に行き来するために、船舶免許も取得しました。
震災から3カ月が経った6月、畑中さんはふるさとである、この塩竈の地へ戻ることを決めました。

「復興にはまだ時間がかかります。細くても長い支援を事を考えると、移住は必要でした。振り返ってみると、ふるさとへの“郷土愛”もあるのかな」

離島が舞台の「のりフェスティバル」
震災後、一人で被災地を回り、支援活動を行っていた畑中さん。しかし、長期にわたる支援には限界があります。そのため、震災の翌年2012年1月、畑中さんは活動を組織化し、継続してゆくために、NPO High-Fiveを立ち上げました。それまで、街づくりへのさまざまな提案をしてきた畑中さんでしたが、「自らが直接かかわることは無かった」と言います。ふるさとのために、「復興支援のためだけではなくて、まちづくりや地域おこしにも携わりたい」という思いも込められていました。

1,500人が来場した、2013年の「のりフェスティバル」
(写真提供:NPO High-Five)
震災の年から、浦戸諸島の海苔栽培農家へのボランティアを呼び掛け、作業を行ってきた畑中さん。その桂島の特産品である「海苔」をPRするために、2012年から毎年桂島を会場として、「のりフェスティバル」を開催しています。ステージイベントには活動を支援する企業や個人、ボランティア、そして浦戸の島々の皆さんが参加します。昨年は1,500人を超える人々が船で桂島へ来場しました。

県の内外へ、『食』のPR
また、High-Fiveが力を入れる事業に、塩竈市の食振興事業があります。
広く県内外のイベントに出店し、浦戸諸島の特産品や料理を通じて地元の「食」のPRを行っています。
「浦戸諸島の地図を持って行ってお話しするのですが、『そんな島々があるのは知らなかった・・・!』と、多くの方々が興味を持ってくださいますね。浦戸諸島の魅力が、実はまだまだ知られていないのです」

浦戸諸島のPRで全国を走るキッチンカー
足利東ロータリークラブから寄贈されました
(写真提供:NPO High-Five)
塩竈市が委嘱する「しおがま文化大使」でもある畑中さん。自身が開催する復興支援のスキー教室でもPRに力を入れます。
 
「塩竈市は、さまざまな『資源』がたくさんある場所。浦戸諸島では、海の色、時間の流れ方が島特有のものがあります。そこには、美味しい食材や料理があり、シーカヤックや地引網も体験できる。活かしきれていない天然の『資源』の宝庫です。それを、フル活用したいですね」

浦戸諸島を菜の花の島に
昨年の9月から、新しいプロジェクトも始まりました。「塩竈浦戸菜の花プロジェクト」です。
浦戸諸島では大正時時代から、仙台平野特産の「仙台白菜」の採種地として、その生産を支えてきました。そのため、かつては島のいたるところに菜の花が咲き乱れていたと言います。その「菜の花の島」を復活させるのが、このプロジェクトです。

菜の花畑を作るために、荒れ地を耕します
(写真提供:NPO High-Five)
菜の花プロジェクトには、多くの子どもたちも汗を流します
(写真提供:NPO High-Five)
「今年の春、初めての花が咲きました。しかし、塩害や土の問題もあって、細々と咲くのがやっとでした」

毎週水曜日、High-Fiveとボランティアの皆さんが、菜の花畑の復活のために、島の畑で作業に汗を流しています。
「きれいな花が咲けば、たくさんの人が島に来て、喜んでくれる」。雑草を取り、ヨシ原を切り開き、溝を掘る。菜の花を育てるために、地道な作業が続いています。

施設の皆さんが、畑作りのお手伝いを行っています
(写真提供:NPO High-Five)
菜の花畑のお手伝いには、地元の障害者自立支援施設の皆さんも協力しています。High-Fiveの活動を支える、GENkids☆の子どもたちやボランティアの皆さんとの共同作業。お互いの学びの場になることを畑中さんは願っています。

これからの『夢』
震災から3年半がたち、少しずつ島の復興が進んでいます。今年は閉鎖されていた2カ所の海水浴場が再開し、多くの人が島を訪れました。

同じく塩竈で離島振興活動を推進する、NPO「浦戸アイランド倶楽部」。
GENkids☆は、その田植え作業にも参加しましました
(写真提供:NPO High-Five)

畑中さんの当面の目標は、High-Fiveの活動を10年続けること。「だから、『のりフェスティバル』もあと7年、7回は続けますよ」と畑中さん。

塩竈のイベントに欠かせない存在となった、
GENkids☆の皆さん(写真提供:NPO High-Five)

畑中さんが、その先に描く夢。それは、どんなものなのでしょうか。

「GENkids☆の子どもたちが、私たちの活動を見て、『畠中さんのような活動をしたいな』と、そう思ってもらえることかな」

「GENkids☆」は、NPO High-Fiveに所属する子どもたちで結成された、いわば、「子ども部会」。ボランティアとしてさまざまなイベントや活動に参加し、塩竈市の復興を支える子どもたちに成長しています。

「私たちの思いを引き継ぐ子が現れることを願っています。それが、私たちHigh-Fiveの活動そのものでなくてもいいんです。次世代を担う子どもたちに、『畠中さんがやっていたのは、こういうことだったのか』と理解してもらいたい。その種まきができたらいいですね」

そして、畑中さんは最後にこう付け加えました。

「地元である塩竈を、ひいては宮城県を、県内外や世界に対してPRできるような子どもたちになってもらいたい。それが私の活動の『夢』なのかもしれません」

育てた菜の花が、今年初めて花を咲かせました
(写真提供:NPO High-Five)
支援そのものの大切さと、その活動を引き継ぐ人材を育てることの大切さ。
菜の花の種が、次世代の子どもたちに引き継がれていきます。
浦戸の島々では、これから、一面の菜の花が春風に揺られることでしょう。



(取材日 平成26年9月10日)

シンガポールの音楽を東北へ!Songs from Singapore to Tohoku2014開催!(名取市)

$
0
0
こんにちは、にゃんこです。

ここ最近は穏やかな秋晴れが続き、お出掛けするのも楽しみになってきました。
それに合わせて、県内各地ではさまざまなイベントが開催されています♪

今日は、宮城県南部、名取市閖上で行われる音楽イベントのご紹介です!




=======================================
Songs from Singapore to Tohoku2014
―シンガポールの音楽を東北へ―

日時 : 2014年10月5日(日) 9:30開演

会場 : ゆりあげ港朝市(名取市閖上5-23-20)

入場無料

問い合わせ : ゆりあげ港朝市協同組合 TEL.022-395-7211(電話対応は12時~16時まで)
           http://yuriageasaichi.com/
======================================

活動の中心となるのは、日本で生まれシンガポールで育ち、現在は日本とシンガポールの音楽親善大使として活躍するシンガーソングライターのSachiyo(サチヨ)さんです。

東日本大震災以降、日本の復興を願い、シンガポール国内でさまざまな被災地支援活動を行っていらっしゃるそうです。

「日本と被災地の人々を音楽で元気づけたい」

Sachiyoさんの呼び掛けによりシンガポールのトップミュージシャンが集結。
「Songs from Singapore to Tohokuバンド」を結成し、2011年より宮城県と東京で東日本大震災復興支援コンサートを開催しています。

会場となるゆりあげ港朝市は今年で3回目の開催になります。

当日は、多民族国家シンガポールならではの多種多様な音楽が奏でられるそうです!
日本の皆さんにもお馴染みの音楽も独自のアレンジで楽しめるそうなので、ぜひ皆さんもお出掛けしてみてくださいね♪


さらに、ゆりあげ港朝市では他にもたくさんのイベントが目白押しです!
少しだけご紹介したいと思います。
=======================================
・はらこ飯祭り

日時 : 10月5日(日) 6時~

会場 : ゆりあげ港朝市

内容 : 旬のはらこ飯を2,000食限定で無料提供!

売り切れ次第終了なので、絶対食べたい!という方は朝一がおすすめ。
脂が乗った秋鮭とキラキラ輝くイクラ、宮城ならではの旬味をたっぷり堪能してください♪

「Songs from Singapore to Tohoku2014」と同日の開催になります。
音楽を聞きながら、旬のはらこ飯を味わう!贅沢な一日をぜひ!


・閖上湊神社秋の例祭 閖上復興祈願祭
日時 : 10月19日(日) 

会場 : 名取市閖上日和山

内容 : 子どもみこし、大神輿渡御、ステージアトラクションなど。さらに金魚すくいやサッカーゲーム、フランクフルト、おでん、焼鳥なども楽しめる東京の下町縁日も開催。


当日は、「第4回 閖上復興芋煮会~もう一度、心をひとつに~」も同時開催です。

=======================================

また日曜、祝日の6時~13時には、「ゆりあげ港朝市」も開催中です!




楽しみがいっぱいのゆりあげ港朝市。
この秋はぜひ、名取市閖上にいらしてください♪

各イベントの詳細、お問い合わせはこちらまで。

ゆりあげ港朝市協同組合 
TEL.022-395-7211(電話対応は12時~16時まで)
http://yuriageasaichi.com/


(にゃんこ)

心に寄り添う「せいびっこカフェ」(亘理町、東京都)

$
0
0
こんにちはエムです。

東京都世田谷にあるカトリック系の学校「目黒星美学園中学高等学校」(以下:目黒星美学園)では平成24年から、毎年春休みと夏休みの2回、高校生の希望者による「被災地ボランティア研修」を実施し、宮城県南部を訪れています。
これまで計6回行われ、延べ参加人数は100名を超えています。

=====================
2014年9月18日 木曜日
高校生の私たちにできる事~目黒星美学園中学高等学校の取り組み~(山元町、亘理町、東京都)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_33.html
=====================
研修の中でも、毎回決まって行われ、心待ちにしている方もいるという人気のプログラム「せいびっこカフェ」を取材しました。

会場となった亘理町公共ゾーン仮設住宅の第1集会所には、10時の開催時間の前から多くの方が集まっていました。

「飲み物はどれが良いですか?」参加者1人1人に聞いていました

目黒星美学園から取った名前「せいびっこカフェ」は、宮城県ではお馴染みの、いわゆる「お茶っこ」と呼ばれるお茶会です。

この「せいびっこカフェ」を毎回行っている理由は、目黒星美学園の生徒たちが考える “被災地支援とは何か” という点に答えがあります。

「復興作業などのボランティアはよく耳にしましたが、私たちができるのは “心のケア” に基づいたボランティアではないかと考えました。
関東で流れるニュースでは、被災地の様子はほとんど報道されなくなりました。
沿岸部などの、目に見える復興の現状などは時々流れますが、報道されない被災者の心の問題はまだまだ残っているはずです。

被災地で私たちができるボランティアがあるならば、それは被災した方々の心に寄り添うことだと思います。
この研修では “心のケア” までには至らなくとも、まずコミュニケーションを大事に考え、私たちにできる、私たちにしかできない活動をしようと思いました

出発前、ココロプレスにそんなメッセージをくれた目黒星美学園の生徒たちは、「お茶っこ」を飲みながら話を聴くことを中心に、担当の生徒が考えた内容で材料を用意し、「ポプリ作り」や「うちわ作り」などのワークショップを行いました。

ポプリ作りをする皆さん。楽しそうにおしゃべりしながら熱心に作っていました

こんな素敵なポプリができました

「せいびっこカフェ」はいつもは土日の開催でしたが、今回は初めて平日になりました。

「前からやってるのは知っていたけど、子ども向けの行事だと思っていた。参加してみたら楽しいね」

「高校生が優しくしてくれるし、楽しいです」

参加者の方からはこんな感想がありました。

こちらは「うちわ作り」。男性の参加者の姿もありました。関係者からは
「男性の集まれるところが少なくて心配なの」との声も聞かれています

うちわができました。

参加した方は亘理弁でスラスラと話してくれますが、目黒星美学園の生徒は想像を働かせて解読している様子。一所懸命聞きながらも、疑問符が浮かんでいるような表情が可愛いかったです。

ワークショップの後は生徒たちの合唱が2曲、披露されました

手拍子をしながら聞き入る参加者

歌の “出し物” もありました。
高校生の合唱が始まると、仮設住宅の集会所の空気は、透明度の高い澄んだ水のように一変しました。

きっとそれが彼女たちの心だからなのでしょう。
素晴らしい歌声でした。




あっと言う間の2時間でした。全員、とっても良い笑顔です!


参加した高校生から感想や参加の動機などを聞いてみました。

 

テレビで視ているだけでは分からないことがたくさんありました」

「ボランティアらしい事はできてないかもしれませんが、『話を聴く』ことでいろいろな方と交流できたら良いなと思います」

「参加者の報告を見て、実際に自分の目で見て調べたいと思って参加しました」

「テレビで放送されている情報だけでは知らなかったことがたくさんありました」

「亘理の温かさ心にしみました♡」
高校1年生の参加者のみなさん

「津波で畑を失くし、仕事を失くした人が、『地震のおかげで今の仕事や農業があるんだよ』と前向きに捉えている心に触れて、意外でした」

「出会った人はみんな笑顔でした。その笑顔が素敵でした」

「被災した人同士で助け合ってる姿を見て、すごいと感じました」

「『物事の表面だけでなく本質を見てください』と言われました。まだ分からないので、考えたいと思っています」

左の女性は2回目の参加。震災の後で鬱病になりましたが、
ここに参加できたり、散歩したりしながら
少しづつ元気を取り戻しているそうです

「ひ孫にあげるの」星美学園の生徒と
一緒に作ったうちわ

高校2年生の2人。それぞれ3回目と2回目の参加です
「参加の最初の頃から比べると、被災した建物とかは無くなっていますが、その他はあまり変わってない印象です」

「最初は打ち解けてくれるのに時間がかかりましたが、今では会った瞬間に笑顔を見せてくれる中学生もいて、近頃はあまり時間がかからなくなりました」

「卒業してもまた来たいです」
「帰りたくない」
などの言葉を残してくれました。

こうして夏休みの3日間の「被災地ボランティア研修」を終え、目黒星美学園の生徒たちは、それぞれの心に感想や思いを抱きつつ、帰って行きました。
本当にお疲れ様でした。

そして、ありがとう!

☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆
目黒星美学園の生徒たちが、東京・池袋で産地直送販売のイベントを開催します!


星美っ子出張販売~届けよう宮城の想い~

日時:平成26年10月4日、5日 11:00~20:00 (生徒は17:00まで)
会場:「宮城ふるさとプラザ」(東京都豊島区池袋)


詳細はココロプレスでご紹介していますのでこちらを参照ください。
====================
2014年9月24日 水曜日
高校生の私たちにできること2〜宮城を応援!〜(東京都、亘理町、山元町、石巻市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_24.html
====================

目黒星美学園中学高等学校
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
電話:03-3416-1150
FAX:03-3416-3899
http://www.meguroseibi.ed.jp/

(取材日 平成26年7月31日)

山元町の未来のために~「やまもと語りべの会」[前編](山元町)

$
0
0
こんにちは、にゃんこです。

宮城県の最南部に位置する亘理郡山元町。
東は太平洋、西は阿武隈山地の丘陵地帯があり、山と海に囲まれた自然豊かな町です。

そんな平穏な町を突然襲った3.11の大震災。

あの日この町で何が起こったのか―。
震災がこの町にもたらしたものは―。

その記憶を後世に語り継ぐため、さらに歴史や自然など山元町の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと、2013年7月「やまもと語りべの会」が発足しました。

=================================
やまもと語りべの会「山元案内人」ガイド

予約・問い合わせ
事務局代行 (有)橋本商店 
TEL.090-4316-9899 FAX.0223-37-0146

渡邉修次会長Facebook
https://www.facebook.com/shuuji.watanabe.395

=================================

未来のために“山元を語っていこう”という「山元案内人」です。
中心となるのは、会長の渡邉修次さん
渡邉会長は、震災当時は山元町立山下中学校の校長を務めていらっしゃいました。

震災時、山下中学校は避難所として約1,000人もの避難者を受け入れました。
それは約4カ月にも渡る長いものでした。その指揮をとったのが渡邉会長です

「震災後、各地で語り部ガイドができるなか、山元町にはなかなかできなかった。元々私が個人的に活動していたこともあり、何度か研修会を開いて『やまもと語りべの会』を立ち上げました。

山元の案内人なので、被災地ガイドだけではなく、山登りや歴史探索、そば打ち体験などもあります。例えば野草に詳しい方とか、その人の得意分野で山元の魅力を発信していくんです。山元の『人』が財産です。山元の“匠”、“達人”を有することで、他地域との差別化を図る。そうすることで被災地のガイドも生きてくると思うんです。これまでの山元の歴史の中に、震災も1ページとして入れ込むことができれば、山元の活性化、さらに交流の入り口や観光地としてもつながることができるのではないかと考えています。

山元町には観光協会がないんです。集客や観光は役場が中心となってやっていました。震災後は特に発信力が勝負なのに予算も人も足りない。被災当時から報道が少なく、補助金も少なかった。ボランティアも少なかったんです。でも今からでも遅くないと発信したかったんです」


まだまだ暑さが厳しい8月下旬、被災地体験学習のために山元町を訪れた群馬県館林市立第一中学校のバスに同乗させていただき、私も被災地ガイドに参加してきました。

この日は、JR常磐線旧・山下駅から南下し、旧・坂元駅や中浜小学校を回るルートです。

現在の旧・山下駅。駅舎やホームはなくなり、トイレのみが残されています




震災時の写真を掲載した看板。被害の大きさを知ることができます。
この看板は、町内の各場所に設置されているそうです


渡邉会長も講師としてバスに乗り込みガイドを務めます。


山元町の人口や特産品など町のあらまし、震災当時の被害状況について、さらに仮設や現在の復興状況まで分かりやすく説明してくださいます。

「当時の山元町の人口は約1万6,000人。震災で635名の尊い命を亡くしました。大半の方が津波です。約5,000人の方、面積の約4割が津波をかぶったんです。現在の人口は1万3,000人まで減ってしまいました」

当時山下中学校の校長をしていた渡邉会長さんご自身も、4名の生徒を亡くされています。

バスは「山下第二小学校」付近を通過します。
山下第二小学校は海から約400mの地点に位置します。

「高さ約9mもの大津波が6.2mもある防波堤を軽々と乗り越え、小学校に襲い掛かりました。それでもその時学校にいた児童201名全員の命が助かりました」


バスから見える景色は、草が一面に生い茂った草原ばかり。
初めて訪れた私には、つい3年前までここに集落があったことさえも想像するのが難しいほどでした。



しばらくすると空き地となった場所に建つ慰霊碑に花を手向けられていらっしゃる方が見えました。
ここは、20数名もの教習生が犠牲となった「常磐山元自動車学校」です。

震災後の「常磐山元自動車学校」。建物は解体され今は空き地となっています
(写真提供:みんなの写真館)

「ここら辺は災害危険区域に指定されていて、自分の土地があってももう家が建てられない場所。私の家もこの線路の東側にありました。もう50年も住んでいましたが、今はもう住めません。もし住むとしたら1m50cmの土盛りをしなければならない地域です」


約12mもの津波が押し寄せたJR常磐線旧・坂元駅
私も大学生の頃何度か利用したことのある思い出の場所です。

今は跡形もなく残骸が残るだけです。
大津波で破壊されたJR常磐線旧・坂元駅
(写真提供:みんなの写真館)

「ここはこれから県道が走る予定です。津波の襲来に備えその進行を遅らせるため、5m以上の土盛りをして作られるそうです」


そして、見学場所となる「中浜小学校」へ到着です。


(中編へ続く)

☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
ここで少しブレイクタイム!

山元町の特産品についてお勉強したいと思います。

山元町はイチゴ、リンゴ、ホッキ貝の産地としても有名です。特にイチゴは東北有数の生産地です。

(写真提供:宮城県観光協会)


震災で129軒あったイチゴ農家は5軒だけを残し、全部流されてしまいました。
それでも1年目で19軒が復活、現在は約90%以上の農家が復活しているそうです。

イチゴと言えば「とちおとめ」や「紅ほっぺ」などさまざまな品種がありますが、
亘理、山元町のイチゴと言えば…皆さんご存じですか?

そう「もういっこ」です!

大粒の果実とさわやかな酸味が特徴で、ついつい「もう一個!」と手を伸ばしたくなることから
名づけられた宮城のブランドイチゴです。

元気になったイチゴ農家の方やおいしいイチゴに会いにぜひ亘理、山元町にいらしてください!

そして、これからの季節はホッキ貝!
今年はおそらく12月中旬頃からホッキ飯も登場する予定です。

ホッキ飯(イメージ)
写真提供:宮城県観光協会

貝の旨みがギュッと凝縮したホッキ飯をぜひ食べにいらしてくださいね。

☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆

(取材日 2014年8月21日)

イベント情報10月(気仙沼市・登米市・南三陸町・石巻市)

$
0
0
kaiiです。すっかり寒くなりました。暖房器具のお掃除をして冬支度のkaiiです。

気仙沼市・登米市・南三陸町・石巻市で10月に開催されるイベントを紹介します。

=====================
第7回 お伊勢浜ライブフェタ (気仙沼市)




開催日:10月5日(日)
時間:午前9時~午後5時
会場:岩井崎園地内
主催:お伊勢浜ライブフェスタ実行委員会
お問合わせ先:0226-27-5410(気仙沼市階上観光協会)

2014年9月26日 金曜日
お伊勢浜ライブフェスタ開催のお知らせ(気仙沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_10.html

                                                       
鹿折復幸マート グランドオープンイベント(気仙沼市)


10月5日にグランドオープンする「鹿折復幸マート」
開催日:10月5日(日)
時間:午後1時から午後4時
会場:鹿折復幸マート
    気仙沼市新浜町1-3
主催:鹿折復幸マート
お問合わせ先:鹿折復幸マート事務局 0226-22-0050(五十番タクシー内)

9月に移転しリニューアルしました。
名前も鹿折復興マルシェから「鹿折復幸マート」にリニューアルしてグランドオープンを迎えます。

                                                         
第10回 登米市産業フェスティバル (登米市&南三陸町)

開催日:10月5日(日)
時間:午前9時30~午後3時
会場:登米市迫体育館および迫中江中央公園
入場料:無料
お問合わせ先:登米市産業経済部:0220-34-2706 
登米市と南三陸のおいしいものが集います。

                                                     
スペイン祭 (石巻市)

開催日:10月5日(日)
時間:午前10時~
開催場所サン・ファン・バウティスタパーク
入場料:無料
駐車場有 
会場駐車場300台

臨時駐車場イオンスーパーセンター石巻東店から
無料シャトルバス運行(JR渡波駅経由)
お問合せ先:石巻市観光課 電話番号0225-95-1111
=================================
気仙沼さんまフェスティバル2014 (気仙沼市)
開催日:10月11日(土)・12日(日) 
時間:9:00~18:00予定
開催場所:イオン気仙沼店
        宮城県気仙沼市赤岩舘下6-1外
        イオン気仙沼店駐車場
入場料 :無料
お問合わせ先:気仙沼サンマフェスティバル実行委員会
           080-4167-5636(山下)
http://sanmafes.com/

音楽とサンマの炭火焼の融合。気仙沼の秋の味覚を味わいにお出掛けください。


=======================
モ~ランドまつり(気仙沼市)

開催日時:10月12日(日)
時間:午前10時~午後2時
会場:モ~ランド本吉・特設会場(ふれあい広場)
    (気仙沼市本吉町角柄15-4)

前売り券を販売中です。おいしいお肉を味わいにきませんか?

問い合わせ先:モ~ランドまつり実行委員会
          べ~ごこハウス0226-43-2468
http://www.mooland.jp/

============================
第4回 気仙沼ベジフルさんままつり (気仙沼市)




開催日:10月11日(土)
時間:午前11時~午後2時
開催場所:気仙沼お魚いちば
主催:気仙沼お魚いちば
    コミュニティみやぎ野菜ソムリエの会
問合わせ先:気仙沼お魚いちば (小野寺)
        0226-29-6233
https://www.facebook.com/vfcmiyagi.cooking/photos/gm.1490201151229059/534883833312190/?type=1

震災後に始まった「ベジフルさんままつり」も4回目を迎えます。サンマのつみれ汁や炭火焼のサンマを味わえます。

=============================
ママと赤ちゃんの復興まちづくりin石巻 (石巻市)




開催日:10月24日(金)
時間:午前10時から午後12時30分
開催場所:石巻市向陽地区コミュニティーセンター
       (石巻市向陽町4-9-11)
*東日本大震災を経験したママたちが震災後にママになった女性たちに自分たちの経験を伝え、災害の時の対応や復興する石巻のまちづくりに必要なことを考えます。

*予め申し込みが必要です。

主催:特定非営利法人ベビースマイル石巻
    文科省科研費基盤(B)(海外学術調査)25301013 (代表 山地久美子)
問合わせ先:特定非営利法人ベビースマイル石巻(荒木)
         0225-24-8304
http://www.forbabysmile.com/index.html

============================
第2回 女性の復興カフェin気仙沼 (気仙沼市)


第1回 女性の復興カフェin気仙沼の様子
(平成26年6月28日)
開催日:10月25日(土)
時間:午後0時~午後3時
開催場所:ホテル望洋
      (気仙沼市魚町3丁目1−25)

*女性の目線で気仙沼市のマップつくりやこれからのまちづくりを考えます。
 

主催:多文化と共生社会を育むワークショップ(兵庫県神戸市)
協働:バヤニハン気仙沼フィリピーノコミュニティー・気仙沼おとひめ会

問合わせ先:多文化と共生社会を育むワークショップ(山地久美子)
         080-1483-6641
    tabunkaws@gmail.com


=================================
第30回 気仙沼市産業まつり

開催日:10月26日(日)
時間:午前9時~午後3時 
開催場所:気仙沼市魚市場1階
     (気仙沼市魚市場前8-25)

主催:気仙沼市産業まつり実行委員会
問合わせ先:気仙沼市産業まつり実行委員会(気仙沼市商工課 物産振興係)
          0226-22-6600(内線523)
http://www.city.kesennuma.lg.jp/www/contents/1217481633231/index.html


(取材日 平成26年10月3日)
Viewing all 1285 articles
Browse latest View live