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「みちびき地蔵」、お堂再建 (気仙沼大島)

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こんにちは。コタローです。

緑の真珠。気仙沼市大島の新たな観光スポットとして期待される場所が2カ所復旧しました。
1つは大島汽船の発着場、大島・浦の浜から徒歩15分ほどの場所にある、「みちびき地蔵」。
もう1つは、海浜公園田中浜にある田中浜体験四阿(あずまや)です。ここには体験学習のできる場もあります。



体験四阿では地元の人を講師に、イカの塩辛作りや魚介類のバーベキューができます。90名規模まで対応できる施設です。
被害の大きかった大島で、地元の方から震災の経験や防災を考える講話も聞くことができます。



東日本大震災の津波で全壊した「みちびき地蔵」の地蔵堂は、10月25日に再建・落成しました。

地域で古くから信仰を集めてきた「みちびき地蔵」は、お堂とともに3体の地蔵が津波で流され、今も見つかっていません。

気仙沼市大島観光協会は、「みちびき地蔵」を復興のシンボルとして再建しようと昨年9月に絵本を発行し、地蔵堂の再建に向けて全国に資金面などの支援を呼び掛けました。

この絵本の編著者からお堂の製作の相談を受けた「あやべ市民新聞社」が京都府綾部市の観光協会や文化協会などに声掛けし、今年7月に再建支援の実行委員会が結成されました。

お堂は、京都府綾部市から大島まで約15時間かけて運ばれ外浜に建立されました。
地蔵菩薩は大島出身で大学で彫刻を学ぶ小野寺佑紀さんが制作しました。


落成式に来ていた人たちは、新しく建立された「みちびき地蔵」にじっと手を合わせていました。


みちびき地蔵のお堂がある所よりも高い場所まで、津波が押し寄せた痕跡がありました。

「感謝しています。ありがとうございます。」

「少し気持ちも落ち着いてきたけど、昔を思い出すと涙が流れるの。たくさんの人に助けてもらったよね。」
落成式に来ていた仲良しの4人は、支援への感謝の言葉を話しました。

「人の温かさ♡」


大島観光協会の菅原聖月(みづき)さんは、
「大島は人の温かさが自慢です。大島の人の優しさを感じに来てほしいです。大島はこの季節、柚子も自慢ですよ。柚子をサンマのつみれの中に入れて食べるのもすごくおいしいですよ」
と大島の自慢を教えてくれました。

「たくさんの人に感謝だね」

その言葉の中に大島の人の人への労わりや優しさを感じました。


(取材日 平成24年10月25日)


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